入船亭扇辰 五人廻し
仲入り
入船亭扇辰 朗読
落語一席と朗読、という会。扇辰師が非常に楽し気に演じられるのを見る(聴く)のが何よりの楽しみ。
「五人廻し」、久しぶり。この日は充実していた。五人の男達、若い衆、みんな良かった。このあと、懲りずに通ってくる杢兵衛お大尽に、ついに「死んだことにしてくれ」ということになるのかも・・。喜瀬川、辛いよね~。「廻し」って、ホントにキツそうだ。得をするのは、お店だけ。客も従業員も、ひたすら耐えるだけ・・。損得にシビアな関西にないのはあたりまえかもしれない。江戸っ子のやせ我慢につけ込まれたようなボッタクリシステム。遠い昔の、ファンタジー。
短編小説の朗読。約1時間40分という長丁場だった。これを、たぶん自分が読んだ(黙読)だけだったら、それほど印象に残らず、簡単に素通りしていったかもしれない。それが、朗読の名手の手に掛かると、鮮やかに、色彩を帯びて立ちのぼってくるわけだから、すごい。
戦前の上海と、現代。なんどか行ったり来たりするが、不思議と見たこともない、戦前の異国の街が、ハッキリと眼に浮かぶ。
マジシャンの祖父が仕掛けるマジックのことごとくを見破った孫娘が、最後に仕組んだ一世一代のパフォーマンスがいい。暗闇から一転、鮮やかな光とともに過去が蘇ってくるマジック。感動の幕切れだった。
重い物を背負った登場人物達。答えなんて出ないのが人生だけど、その一瞬を切り取ったとき、そこにはしっかりと主役を生きる一人一人がいる。
聴き終わって、爽やかな気分がじんわり広がっていった。
仲入り
入船亭扇辰 朗読
落語一席と朗読、という会。扇辰師が非常に楽し気に演じられるのを見る(聴く)のが何よりの楽しみ。
「五人廻し」、久しぶり。この日は充実していた。五人の男達、若い衆、みんな良かった。このあと、懲りずに通ってくる杢兵衛お大尽に、ついに「死んだことにしてくれ」ということになるのかも・・。喜瀬川、辛いよね~。「廻し」って、ホントにキツそうだ。得をするのは、お店だけ。客も従業員も、ひたすら耐えるだけ・・。損得にシビアな関西にないのはあたりまえかもしれない。江戸っ子のやせ我慢につけ込まれたようなボッタクリシステム。遠い昔の、ファンタジー。
短編小説の朗読。約1時間40分という長丁場だった。これを、たぶん自分が読んだ(黙読)だけだったら、それほど印象に残らず、簡単に素通りしていったかもしれない。それが、朗読の名手の手に掛かると、鮮やかに、色彩を帯びて立ちのぼってくるわけだから、すごい。
戦前の上海と、現代。なんどか行ったり来たりするが、不思議と見たこともない、戦前の異国の街が、ハッキリと眼に浮かぶ。
マジシャンの祖父が仕掛けるマジックのことごとくを見破った孫娘が、最後に仕組んだ一世一代のパフォーマンスがいい。暗闇から一転、鮮やかな光とともに過去が蘇ってくるマジック。感動の幕切れだった。
重い物を背負った登場人物達。答えなんて出ないのが人生だけど、その一瞬を切り取ったとき、そこにはしっかりと主役を生きる一人一人がいる。
聴き終わって、爽やかな気分がじんわり広がっていった。