北島マヤ   貫地谷しほり
姫川亜弓   マイコ
桜小路優   浜中文一
速水真澄   小西遼生
水城冴子   東風万知子
月影千草   一路真輝


美内すずえ原作の人気マンガの舞台化。何度目かなのだと思うが、今回はマヤ役に貫地谷しほり。初日に伺った。
ストーリーとしては、「奇跡の人」のヘレン役の成功の後の物語で、劇中劇として、いろいろな芝居の場面が出てくるが、最終章の「二人の王女」は、本格的な作りで、圧巻。(この劇では、マイコの姉王女の方が印象的だったが)

貫地谷しほりのマヤ役は、予想通りはまり役だった。「おチビちゃん」という設定にも違和感がなく、天才的な舞台女優の役にはピッタリ。対する姫川亜弓役のマイコも、素晴らしかった。得意というバレーのシーンもあって、演技一辺倒のマヤとの持ち味の対比が鮮やか。
さらに、月影千草役の一路真輝も、貫禄の演技で、舞台を引き締める。さすがに宝塚の元トップスター。彼女のシーンは、完全に彼女のものだ。
対する男性陣は弱さが否めない。やはり、これは女優劇だ。

ストーリーは、伝説の「紅天女」の上演を巡って、主役を巡る鞘当てと、演劇界のドロドロした様相。これは完全にファンタジー。なにより至高の地位にある「紅天女」という作品。そんなものは、現実には存在するはずもない。そこで醒めてしまったら、この「世界」に付いて行くことは不可能だ。とにかく、そういう世界観を共に楽しむ、という姿勢が必要な舞台。

休憩入れて、三時間というのは少々長く感じた、特に後半はちょっとダレるところもあった。それと、舞台転換のたびに大音響のBGMが響き渡るのだが、あれはいただけなかった。(そのたびに耳を塞いで凌いだ・・)
最終シーンを、「紫のバラの人」への思いにまとめようとしていたのだが、なんとも、唐突な感じで(男性陣の弱さから)
マヤの真澄への思いが伝わり難い感じだった。

元気よく駆け足のカーテンコールまで、楽しんで劇場を後にした。