昆布売
   大名     茂山七五三
   昆布売    茂山逸平
           後見  井口竜也

寝音曲
   主人     茂山宗彦
   太郎冠者   茂山あきら
           後見  島田洋海

鐘の音(かねのね)
   主人     茂山千五郎
   太郎冠者   茂山正邦
   仲裁人    茂山童司
           後見  井口竜也


二日目は、ポピュラーな演目が並んだ。

「昆布売」は、若狭の小浜の昆布を都で売ろうとする昆布売が、家来代わりに太刀持ちの伴にしよう、という虫のいい大名の鼻を明かす。このところ乗ってる逸平さんの昆布売。だんだんにシテに回ることが増えている若手世代だ。親子共演で、息もピッタリ。

「寝音曲」は、珍しい二人の取り合わせ。あきらさんの太郎冠者は初めてだ。この二人には、千作・千之丞の面影が見えてしまう。寝ていると声が出て、起きると全く声が出ない、という普通とは逆のことをしなくてはいけない演者。あきらさんのはそれがわざとらしくなくて、とても自然だ。

「鐘の音」は、ほとんど太郎冠者の一人芝居。
「金の値」と「鐘の音」を聞き違えた太郎冠者が、鎌倉中を走り回って方々の寺の鐘の音を聞いてくるが、主人のオファーは違った・・息子の成人の祝いの太刀を飾る「黄金の値」を聞いてこい、ということだった。ここで太郎冠者、主人の怒りを解こうと鐘の音の実演を始める。鐘の音のバリエーションが楽しい。

次回の茂山狂言会は、六月という。だいぶ先になるのだが、また楽しみに待つことにしよう。