柳家おじさん     つる
古今亭駒次      使うかもしれない
太神楽曲芸      鏡味仙三郎社中
春風亭一之輔     かぼちゃ屋
柳家権太楼      蜘蛛駕篭
漫才         ロケット団
柳家三三       出来心
三遊亭白鳥      豆腐屋ジョニー
     仲入り
奇術         アサダ二世
蜃気楼龍玉      一眼国
紙切り        林家正楽
桃月庵白酒      メルヘンもう半分
           


なんなんだ!この入りは!と驚いた。いや~、白酒師匠、人気あるなぁ。新作ということでなのかもしれないが、ほぼ満席というのは、若手主任では経験がない。

おじさんくん(て、変・・)「つる」、独自のくすぐり入れて、なかなかいい。

駒次さん、寄席ではたいていこれかな?マクラもおなじみ。

一之輔師、この日竜巻に襲われた野田市が実家ということで、そのマクラから。唐茄子屋の徳三郎よりも能天気なかぼちゃ屋の与太郎がなんともいいキャラ。

権太楼師、きっちりとした一席をここで入れてくれたのは有り難かった。時間の都合上お稲荷さんのくだりまでだったけど。今度、全部聴いてみたい。

三三師、またまた泥棒のマクラだったので、「転宅」か?と思ったら、「出来心」。それにしても、このところいつも泥棒ネタに当たるのはなぜ?

白鳥師、めったに寄席でやらないネタなんだそうで、聴いたのはもちろん初めて。スーパーの商品である豆腐とチーズの縄張り争い、というメルヘンな一席。

龍玉師、兄弟子の白酒師から、「ここでしっかりと古典をやってくれ」と頼まれたそうだ。「兄弟子の尻拭い」なんて言ってたけど・・。龍玉師も、寄席ではたいていこのネタか「素人鰻」かな・・他のネタも聴きたい!

さて、トリは、特別企画公演と銘打って、白酒師の新作。「おはよう新作、おやすみ古典」というキャッチフレーズまで付いてる(よかった、「さよなら古典」じゃなくて・・)
コトの始まりは、正月二の席の打ち上げで、喬太郎師から、新作もやれば、と勧められ、鈴本の席亭さんからも、けしかけられたが、そこは酒の上のたわごとと聞き流していた所・・7月にお席亭から「あれ、決まったから」と一言。実現することになった、という、非常に後ろ向きな白酒師。

千住大橋のたもとにある居酒屋・・という語りだし。どこが新作?もう半分じゃん!と思っていたら、「もう半分」の改作だった。あとで知ったのだが、国民的猫型ロボットの誕生日がこの日ということで決まったネタか?

「もう半分」の居酒屋の亭主がのび太。おかみさんが静香ちゃん(お静)。そこに、ドラえもんが訪ねてくるという、設定。なんといっても、白酒師のドラえもんがあまりにもハマっていて、呼吸するのも苦しいくらい笑ってしまった。
置き忘れた50両をのび太夫婦にネコババされて、取り戻そうとその金にまつわる話を始めるドラえもん。なんと、50両はドラミを吉原に売って作った金だという。ひっくり返りそうになった。もう、笑いを引っ込めることすらできない・・

ドラえもんは、タイムマシンで、のび太を連れ戻しに来ているのだが、のび太はこの世界で生きて行くといい、壊れたタイムマシンの修理代に50両必要だという。そこで、静香ちゃんは恐ろしい提案をする。「いっそ殺しちまったらどうだい。」
完全に「もう半分」のおかみさんになりきっている静香ちゃん。のび太に千住大橋から落とされ、ドラえもんは、土左衛門と名を変えることになる。
その金を元に、広い店に移ったのび太夫妻。子供が生まれ、その子がドラえもんそっくりで、静香ちゃんは死んでしまい・・と、「もう半分」を忠実になぞっていく。

ドラえもんそっくりのその子は、なぜかドラえもん本人で、行灯の油を飲むのではなく、飲んだのは「ウソ800」。言ったことがすべてウソになる、というドラえもんの道具で、静香ちゃんは無事生き返り、もとの世界に3人で戻って行く、という、めでたしめでたしのストーリー。
だけど・・吉原に身を沈めたドラミはどうなったの?救ってもらえなかったの?白酒師匠、ドラミの存在、忘れちゃったのかなぁ・・