開口一番 三遊亭ございます   出来心
隅田川馬石           四段目
隅田川馬石           寄席踊り(かっぽれ)
      仲入り
隅田川馬石           らくだ


こんなこともあるのか、と思ったのは、先日「鈴本夏祭り」で、上方の露の新治師匠の「蔵丁稚」(東京の「四段目」)を聴いた日にトリのさん喬師匠はネタ出しで「らくだ」だった。わずか半月足らずでまたも、この二席。同じネタでも、演者さんによって、こんなにも違うものだ、とは当たり前のことながら、改めて感じた。

馬石師の「四段目」は、たぶん初めてかもしれない。定吉が、旦那に呼びつけられて巡らす浅はかな言い訳が、馬石師のくるくる変わる表情で爆笑の連続だ。
前述の新治師の繰り広げる舞台「四段目」は、まさに新治師が演じるものだったのだが、馬石師は、定吉が演じる舞台。
マクラでは、この夏の最大の贈り物、母校の西脇工業の甲子園での活躍の話題。待ってました!師匠、よかったね。苦節数十年の初出場。サードで9番だったという馬石師。感無量だったようだ。

お得意のかっぽれで仲入りに。住吉踊に毎年行きそびれているので、ここで見られてラッキーだった。

「らくだ」も、もちろん初めてだった。プログラムに「ニンにないと思われているようだ」、という内容が載っていたのだが、なかなかどうして、そんなことはなかった。
屑屋さんがいいのは分かっていたが、丁の目の半治の、なんだか人のいい悪っぷりもよかった。後半、二人の人格が入れ替わる所も面白い。
さん喬師のときは、「死人(しびと)のかんかんのう」の手つきがいかにもそれらしかったのだが、馬石師は、さらっと。45分を切る熱演で火屋まで。前半のらくだ宅での遣り取りが、あまりしつこくなく、だれずにサゲまで持って行った印象。

次回は「富久」とネタが出た。2月27日だそうで、火事の噺の季節だなぁ・・。