林家扇     ざる屋
桃月庵白酒   短命
五街道雲助   死神
    仲入り
五街道雲助   よかちょろ
桃月庵白酒   山崎屋


チャリティの落語会。急にチケットが手に入って、行くことになったが、行かれて良かった!

扇ちゃん、いよいよ二ツ目昇進。いまが一番嬉しいときなんだそうだ。というわけで、自分への祝儀に(?)ざる屋。そういえば、三之助師の真打昇進披露の会で、雲助師がこれを掛けられたのを思い出す。

白酒師、お得意の「短命」のあと、仲入り前に、不意打ちで雲助師の「死神」。「不意打ち」というのは、こちらが全く予想してなかったネタだったから。席が前の方で、師匠の怖~い死神の表情が手に取るように分かった。悪者役同様に、顔がヒクヒクと痙攣するのだ。死神退散の呪文が「あじゃらかもくれん潮騒のメモリーズ」というのは、ご愛嬌。(前方の白酒師が、あまりにも「じぇじぇじぇ」と言いすぎるから、楽屋で禁止にしようという話が出てる」と笑わせたばかりだった・・)
サゲは、焔をくしゃみで消す、というものだったが、一番際立つ特徴は、死神に会ってから、男が死ぬまで、わずか一日のことなっていることだ。流行の医者になっておかみさんをたたき出して、新しい女を作ることも、上方見物もない。一切が省かれていて、非常にスッキリとしている。主題が凝縮された感じ。

仲入り後は「ご趣向で、師弟リレー落語をうかがいます」という言葉どおり、よかちょろ~山崎屋。一週間前の「奮闘馬石」で、馬石師がやったものを、なんと師匠と兄弟子が二人でもって再現、ということに。
トリで上がった白酒師が言われたとおり、「仕込み」にあたる「よかちょろ」が難しいそうだ。それを師匠がやってくれて、「やりやすい」と。

たしかに、吉原や遊びの説明などは、やっぱり師匠には敵わない。若手の真打にはなかなか手強い話だ。雲助師は、軽々としてのけて、ひょいっと弟子にバトンタッチ。
さあ、そのあとは、お膳立てが出来上がった噺の続き、ということで、こちらも白酒師、楽し気にいっちょ上がり、と仕上げてくれた。余計なことを考えずに、噺の面白さに没頭できた。

雲助一門ならではの「ご趣向」。おおいに楽しめた。