開口一番 林家なな子  寿限無
蜃気楼龍玉       一眼国
五街道雲助       お見立て
      仲入り
口上(龍玉・馬石・雲助)並び順

隅田川馬石       お富与三郎 


馬石師の受賞を祝う(落語)会を、横浜にぎわい座で。

なな子ちゃん、苦言を一言。髪を束ねたのはいいけど、それを片側に垂らすのはいただけない。せめて後ろでひとくくりにすれば、客席からは見えない。ただでさえ、女性の落語家はハンディがある。いかにも女の子らしい髪形というのは損だ。

龍玉師、「一眼国」やるんだ!小三治師でしか聴いたことなかったが、なかなか面白かった。

雲助師の「お見立て」は、文句無しに面白い。マクラで、(まだ聴いてない)「五人廻し」かな?と期待したけど、やっぱり、「お見立て」。自分を死んじゃったことにして、顔も見たくない「お大尽」をだましちゃう喜瀬川花魁。こんど会ったら、なんて言うんだろう・・まさか「シャバで会ったきり」?

仲入り後、にぎわい座さんからの「なにかやりませんか?」という申し出に、「口上」が付いた。しかし、三人が中央に固まっているのも、ちょっと妙な図だ。毛氈も敷いてあるのだけど、黒紋付袴姿は、真ん中の馬石師だけ。司会の龍玉師が、「アタシが司会って、グズグズになりますよ」と兄弟子に釘を刺したらしいけど、やっぱりグズグズ・・(笑)まあ、この一門、予定通りビシッと決まる、なんてことは絶対にないわけで・・。それでも、馬石師、必死に師匠への感謝を表そうとしていたし、師匠も、まんざらではなかった模様。龍玉師、賞金から飲ませてもらったかな?

トリネタは、受賞対象となった「お富与三郎」から「玄冶店」。芸術祭参加の池袋演芸場のときは、これに「茣蓙松の強請」がついたが、時間の関係から「玄冶店」のみ。「茣蓙松」の複雑な成り行きと比べて、「玄冶店」のほうは、芝居から写したもので、有名な与三郎の七五調の台詞が見せ場。すっきりとしたルックスの馬石師、気持ち良さそうに謳い上げて、「芝居の方ではこうなりますが、落語はリアリズムで・・」と。親から勘当も受けてないし、鎌倉へも行ってない「落語の与三郎」。この台詞を聴くと、違和感を感じてしまうのはいたしかたないところ。でも、ここをやりたくて、この噺が出来上がったんでしょうね。