開口一番 柳亭市助 手紙無筆
隅田川馬石 名人長二より「請地の土手」
仲入り
五街道雲助 お富與三郎より「稲荷堀」
市助くん、この日から開演前の諸注意等のアナウンスも噺の前に行い、慣れないことで大変そうだった。「手紙無筆」は、現在仕入れ中のネタかな?
長二は幸兵衛夫婦が、殊に母親が実の親だろうと確信をして、やってきた夫婦に親子の名乗りを迫るが、幸兵衛から邪険に扱われ、身を固める際の家移りの費用に、と置いていかれた50両を突っ返そうと、請地の土手まで夫婦を追って行く。そこで二人の内緒話を聴いて、まさに思った通りと、改めて親子の名乗りを迫るのだが、幸兵衛から、財産を乗っ取るつもりか、とののしられ、あまつさえ懐から匕首を取り出して振りかざされたので、幸兵衛ともみ合いになり、誤って殺してしまう。さらに止めに入った母親をもはずみで刺し殺してしまう。
長二の仕事を手伝う弟弟子は、家に戻ると貸しだなになっているので、大家に様子を聞くと、遠方へ行くから、と出て行ったと聞かされ、慌てて親方の家に飛び込んでいって、長二が行方知れずになったと伝え、親方一家皆で心配をする所へ、泥酔した長二が現れる。
せつない長二の心根が哀れなところ。それにしても、実の親の身勝手さ。罪滅ぼしに手間仕事はあてがうが、親子の名乗りは御免被る。追いつめられていく長二の悔しそうな表情がお見事。
雲助師は、連日いきなり噺に入る。長い噺で、時間が足りないのだろう。連日1時間ほどの長講(馬石師のほうは、35分前後)で、さぞや消耗されることかと・・
「稲荷堀」と書いて「とうかんぼり」と読むそうだ。地名は難しい。
転落して行くお富与三郎が、お富の旦那からきれいに譲ってもらった玄冶店で、小博打の賭場を開いたり、お富が金持ちの老人を誑し込んで妾同然のことをしたりして、遊び暮らしている。そうしたところろへ、蝙蝠安の弟分、目玉の富がやってきて、尾ひれをつけてお富与三郎のこれまでのことを一切しゃべってしまう。戸棚の中で聞いていた与三郎は、腹を立て、出刃包丁を持って追いかけて行く。稲荷堀で追いついて、これを土手っ腹に突っ立てて戻ってくる。トドメは刺したか?とお富に聞かれてうろたえる与三郎。そこまで気が回らなかった、というのは若旦那の育ちの良さ。戻ってトドメを刺せというのを一人じゃ無理、といって、雨の中お富を同道。稲荷堀の道の真ん中でもがき苦しむ目玉の富を発見。びびる与三郎を尻目に、お富がトドメを刺す。懐にある金を頂いて立ち去ろうとするが、堀に舫ってあった船からにゅっと手が出て、「その金はもらっておこうか」。次回へ続く。
お富がたいへんな落ち着きよう。この女、すでに2~3人は殺めているのでは?と思えるほどだ。目玉の富をやっつけてきた、という与三郎をほめるときの目つきったらない。「お前、よくやったねぇ」
この日は正直辛かった。両師匠ともに凄惨な殺戮の場面。もちろん、腕がいいからなのだが、返り血を一緒に浴びたかのような脱力感。。。このあと1日空くのは助かる思いだった。
隅田川馬石 名人長二より「請地の土手」
仲入り
五街道雲助 お富與三郎より「稲荷堀」
市助くん、この日から開演前の諸注意等のアナウンスも噺の前に行い、慣れないことで大変そうだった。「手紙無筆」は、現在仕入れ中のネタかな?
長二は幸兵衛夫婦が、殊に母親が実の親だろうと確信をして、やってきた夫婦に親子の名乗りを迫るが、幸兵衛から邪険に扱われ、身を固める際の家移りの費用に、と置いていかれた50両を突っ返そうと、請地の土手まで夫婦を追って行く。そこで二人の内緒話を聴いて、まさに思った通りと、改めて親子の名乗りを迫るのだが、幸兵衛から、財産を乗っ取るつもりか、とののしられ、あまつさえ懐から匕首を取り出して振りかざされたので、幸兵衛ともみ合いになり、誤って殺してしまう。さらに止めに入った母親をもはずみで刺し殺してしまう。
長二の仕事を手伝う弟弟子は、家に戻ると貸しだなになっているので、大家に様子を聞くと、遠方へ行くから、と出て行ったと聞かされ、慌てて親方の家に飛び込んでいって、長二が行方知れずになったと伝え、親方一家皆で心配をする所へ、泥酔した長二が現れる。
せつない長二の心根が哀れなところ。それにしても、実の親の身勝手さ。罪滅ぼしに手間仕事はあてがうが、親子の名乗りは御免被る。追いつめられていく長二の悔しそうな表情がお見事。
雲助師は、連日いきなり噺に入る。長い噺で、時間が足りないのだろう。連日1時間ほどの長講(馬石師のほうは、35分前後)で、さぞや消耗されることかと・・
「稲荷堀」と書いて「とうかんぼり」と読むそうだ。地名は難しい。
転落して行くお富与三郎が、お富の旦那からきれいに譲ってもらった玄冶店で、小博打の賭場を開いたり、お富が金持ちの老人を誑し込んで妾同然のことをしたりして、遊び暮らしている。そうしたところろへ、蝙蝠安の弟分、目玉の富がやってきて、尾ひれをつけてお富与三郎のこれまでのことを一切しゃべってしまう。戸棚の中で聞いていた与三郎は、腹を立て、出刃包丁を持って追いかけて行く。稲荷堀で追いついて、これを土手っ腹に突っ立てて戻ってくる。トドメは刺したか?とお富に聞かれてうろたえる与三郎。そこまで気が回らなかった、というのは若旦那の育ちの良さ。戻ってトドメを刺せというのを一人じゃ無理、といって、雨の中お富を同道。稲荷堀の道の真ん中でもがき苦しむ目玉の富を発見。びびる与三郎を尻目に、お富がトドメを刺す。懐にある金を頂いて立ち去ろうとするが、堀に舫ってあった船からにゅっと手が出て、「その金はもらっておこうか」。次回へ続く。
お富がたいへんな落ち着きよう。この女、すでに2~3人は殺めているのでは?と思えるほどだ。目玉の富をやっつけてきた、という与三郎をほめるときの目つきったらない。「お前、よくやったねぇ」
この日は正直辛かった。両師匠ともに凄惨な殺戮の場面。もちろん、腕がいいからなのだが、返り血を一緒に浴びたかのような脱力感。。。このあと1日空くのは助かる思いだった。