13:00(昼の部)

六月の花嫁(前半)
  仲入り
六月の花嫁(後半)
鰍沢(落語)
トーク


北村薫氏の小説「円紫さんと私シリーズ」を、落語家柳家三三師が語り、劇中の春桜亭円紫として高座に上がり、一席しゃべるというこの会も、今年のシリーズが3回中2回目となる。

ほぼ、小説をまるごと憶えたか?と思われるくらいの前半。朗読(暗記しての)と一人芝居の中間のようなものか。今回は、ジャズクラリネット奏者の谷口英治氏が加わり、雨にちなむ曲や、上がってからの「虹のかなたに」。また、三三師の出囃子(「道成寺 田植え唄」)のアレンジ等、聴かせてくれた。

三三師、小説の登場人物の描き方には苦心されたようだ。古典落語だと、身分や年齢によって、言葉は違ってくるが、現代人はあまりそれがない。
学生が5人で別荘に出かけるシーンなどは、会話だけで人物を特定させるのは非常に難しい。「カサイさん」は、いつも顎をいじって喋ったりさせてたけど・・(顎が痛くならなかったか、心配になった)
3人登場する女子大生となると、もうこれはお手上げだったのでは?

そして、息つく間も無く、「円紫版・鰍沢」の高座。
クラリネットがつないでいるわずかの間に春桜亭円紫になって、外記猿の出囃子で登場。
現代劇から、一瞬で古典落語の世界へ。
喋り続ける三三師は、はじめ、いつもよりも硬い感じだったが、次第に調子が出て来て、おなじみの甲州の深い雪の世界にいざなわれていく。

いつもの「鰍沢」と、基本的には変わらない気がしたが、
間違って毒入りの卵酒を飲んだ亭主へ、女房お熊の台詞「死んでおしまい」がなかった。「成仏しておくれ」と、まだ生きている亭主に・・
どちらも凄まじい台詞だ。

高座を降りて、北村氏との対談に。
前回はほぼバドミントンの話だったが、今回は落語の話も振ってくれて、楽しめた。でも、「喬太郎師のテレビ番組の背景のダメ出し」は、局にメールがいいですよ、北村先生(笑)