燃費対策及び走行性能向上
今シーズンに私の愛機となった車両であるTMAX。
というわけで必要な部品。「ハイスピードプーリー」。
このプーリーは「星野設計社」という個人メーカーの製品。スクーターカスタムではよく知られるメーカー。
この製品を選定した一番の理由といえば、この総削り出しによる作りの良さ。
この製品はアルミ合金の無垢材より削り出して作られるのだが、なんと23時間もの時間が必要とのこと。自身も製造業に席を置くものとして、その労は理解出来る。
こちらはプーリーフェイス。これはノーマル部品の再加工品。
快適な乗車姿勢、積載性、見た目等、私的にはとても満足度の高い車両。
しかしながらBMWに慣れ親しんだ私にとって15Lの燃料タンク容量は少なく思えてならない。
国産全般に言えるが、旅用途を謳っている車両でも燃料タンクの容量が少なく感じられる。BMWユーザーなら尚更ではなかろうか。つまり”1タンク”での走行距離がだいたい300km程度の車両が多く見受けられる。これがBMWだとRシリーズだと400kmに前後で、特に容量が多いものだと600kmを超えるモデルもある。
私のTMAXの燃料タンク容量は15L。たったの15L。 現行PCXが8Lである事を考えればなんと少ない事か。この容量であっても25km/L走ってくれるならヨシとする所だが、ネット情報だとせいぜい20km/Lとの事。つまりガス欠により完全停止するまで走っても300kmという事だ。実際に安心して走れるのは250km程度であろう。
今までは”1タンク”で400km程度の車両を乗り継いできたので、少しでも燃費改善したいもの。

通常のオートバイでいう所のミッションにあたる部分で、昨今では4輪にも使用されている模様。(同じ様な機構かどうかは不明)
これを発明した人間が何方かは知る由もないが、天才ではないかと思ってしまう程の機能部品。アクセル一つで発進から最高速度までを機械的に無段階で制御している。オマケに停止時にはエンジンを止めずにだ。本当に素晴らしい機構だと思う。
スクーターと言われる乗り物にはほぼ全機種に使用されるのも頷ける。
右の部品がプーリー本体、左がその相手部品でプーリーフェイスと言われる追部品。
このフェイス面をVベルトが滑走している。プーリーに溝が8ヶ所確認出来るかと思うが、この間をウェイトローラーという円柱部品が移動しながら変速する仕組み。
手っ取り早くノーマルプーリーのウェイトローラーの重さを変更し、変速比を変更出来、加速重視から最高速重視のセッティングが可能。しかしながらベルトが滑走するフェイス面の角度やプーリー自体の製造精度の問題から社外プーリーを使用した方が確実に結果が出せるのは明らかであり必然の選定。


その他スクーター部品といえばイタリアの「マロッシ」が有名だが、いわゆる”鋳物”製品であり、それがダメとは言わないが理論上切削製品の精度が必要だったのは言うまでもない。

この部品の購入金額は確かに安価ではないが、加工時間を考えると申し訳ないと思う程に安価だと思う。

というのも、TMAXのノーマルプーリー及びプーリーフェイス双方のフェイス面の仕上がりが悪く、これを再加工し精度を高めている。輝きが真っ直ぐに見えるが、これがノーマルだとやや歪んだ輝きのラインになってしまっている。
その影響はVベルトの暴れになって現れ、スムースな変速に支障をきたし、ひいてはベルトの寿命にも影響がある。
このプーリーの魅力は上記見た目はもちろんの事、加速性能向上、巡航時の低回転化が可能であること。
本来、ウェイトローラーで加速重視や最高速度重視のセッティングは可能だが、相反する要求故、どちらかに偏る傾向がある。しかしこのプーリーはその両方を満足させるレベルという。
それは8ヶ所あるウェイトローラー稼働溝の角度が4ヶ所づつ違い低中速域と高速域でそれぞれセッティングが可能であることと、フェイス面の角度によるもの。
メーカー推奨セッティングは22g×4ヶ所と16g×4ヶ所。
しかしスタート時に回転数がいたずらに上がるのが嫌なので、今回は22g×4、17g×4というウェイトローラーを入れてみる。
ウェイトローラーが軽いと走り出しに無駄に回転数だけ上がり、確かに加速性能は上がるものの、度を越すと非常に忙しないオートバイになってしまう可能性大。
今回はほんの少しではあるが、重めのセッティングにした。全体で4gだが変化はそれなりにあるのがスクーターセッティングの難しい所。
乗っての感想は・・・。
スタート時はほぼノーマルと同等、クラッチイン(車体が動き始めるポイント)は2600rpm、走り出し直後の変速は6500rpm。十分な加速はするが、もう少し回転を上げても良いかもしれない。やはり16gの方が良いのかも。
数十キロを走り、Vベルトが落ち着いた所で印象がやや変化した。クラッチインは変化が無いものの、一次変速の6500rpmでのスピードのノリがだいぶ良好になった。
というかかなり気持ちの良い加速となった。
巡航速度に関してはノーマルよりやや低いかな?と思うも、実際は同じように感じたのが正直なところ。
長距離をこなしてみての燃費は22~24km程度となり、一般的?と言われる燃費よりは良いようだ。”1タンク”で300kmは走れるようになった。
ただ最高速度はパワーの問題か、期待より少々外れていたのが気になったが、500ccそこそこの排気量だとこの程度のなのかも知れない。
というわけで一応納得の製品でした。次は16gのウェイトローラーを試して加速性能の向上を地味に続けてみたいと思う。