IRON MAX 530
ライフルーティングに変化があり、このところ滞るこのブログ。
BMWが我家から姿を消してしばらくして、このオートバイが今の相棒。
ギアチェンジの必要が無く、脚は前方に放り投げる様に置くことができ、移動するだけなら至極快適なこの乗り物、この私が選択しようとは数年前なら考えもしなかったのは事実。
というわけで約1年程熟考した結果購入。コイツの下取りという形で”RS"は我家から姿を消した。つまりボクサーエンジンは全て無くなった。
車体はそれなりにしっかりしており、法定速度プラスαでの安定感は素晴らしい。そこで残念なのは最高速度が低いということ。
オートバイへの接し方もここ10年はボクサーエンジンで落ち着いていたが、こちらにも少なからず変化があった。

「所謂二輪人」からすると、これはオートバイとは言わないのかもしれないが、タイヤが二つである以上、私はオートバイと表現させて頂きます。

昨年のお盆ツーリングの帰路、福島は猪苗代湖畔のコンビニで渋滞情報をチェックしていると、東京方面へ40km以上の断続の表示を確認し絶望した。これは、お盆お最終日には毎年のことだが、年齢と共にやるせない気持ちは一層強いものとなっていた。
その一端は、渋滞を避け、ここ南会津地方から国道でひたすら南下しようとなったことに始まった。車重の重いBMWを駆って最低でも数百回~のギアチェンジを強いられる。午後3時を回った頃にこの地を出発すれば、途中で確実に陽は落ちるだろう。
夕立に当たれば、湿度を増した酷暑の気温が気持ちを滅入らせることは明らかだった。
私はBMWの魅力を「こんな時こそ」感じるものだと、ここでは説いてきたが、完全にはそうではなかった。
毎年恒例の4泊約2000km超えの行程を走り切ったあとでも問題無かったのは自身がまだ”若かった”だけの理由の様に思えた。その時に感じたのはもしギアチェンジが無かったら…車体がもっと軽く小さいものだったら…。
そう思わせたのは間違いなく” PCX"の存在だった。しかしあくまでメインは通勤であり、「ツーリングにスクーターはない」という以前の考えは少しづつ変化していくのだった。

けして軽量ではなく、ガタイもそれなりに大きく、排気量こそリッターバイクの半分程度ではあるが、乗っての快適さはBMWを凌ぐと言っても過言ではないだろう。
スポーツスクーターということで、倒立フロントフォークやアルミフレーム、スクーターのくせにスィングアームまで装備しているのは、まだスポーツバイクに未練が残る証拠ではあるが、やはりスクーターはスクーターである。
脚を前に投げ出すポジションではあるが、ハンドルが比較的遠くに位置している関係で、PCX等と比べるとやや不自然な乗車姿勢を強いられる。それはまるでハーレーのような感覚。シートも低くないのが私の好みではあるが、硬めの”アンコ”とザラザラの表皮はお尻に若干の痛みを呼ぶ。長距離にはゲルザブ等何らかの養生が必要と感じた。
それでもBMWのR1200RTとまではいかないが、大きなスクリーンと”顔”で防風効果は非常に良い。スクーターの構造上、走っていれさえすれば雨天でも脚までカバーしてくれることも有難い。
そしてシート下に10kgの米が収納出来てしまうことはBMWでも不可能だろう。ビジュアル的にどうかと思うスタイルのこのオートバイだが、更にトップケースを装備すれば積載性に関してはBMWと大差無くなるのではと思う。
「スクーターとしては」という前置き付きではあるが、それなりのバンク角を確保しているおかげで、山道はそれなりに愉しむことが可能であり、リッターバイクとのツーリングでも遜色無い走りを披露出来る。
強いていうなら、旋回中のライン変更が出来ない。私が慣れてないだけかも知れないが、それなりのペースでコーナーに滑り込んで、その奥で更に回り込んでいた場合には少々肝を冷やす場面が何度かあったのは事実。小径ホイールにロングホイールベースとはこんなものなのか…。社外のリアショック等でもう少しリアの車高を上げると改善出来そうな気もするが…。
更に気になるのは連続航続距離。15L満タンのタンクでそれなりに気を使って約300km、リッター22~25kmといったところ。山道でもっと開ければ確実にそれ以下だ。

それらを含めて詰まらない場面も確かにあったりするが、それを押して尚、それ以上の快適さは有している為、思いの外スクーターという枠に捉われずに目的地への移動が可能。
こんなオートバイライフもありだと思う。これを乗らずは”喰わず嫌い”に他ならない。私には関係無い、、「大切な人を乗せて秋の旅」を愉しむというのにも適材かと思われ・・・。