通勤快速逝く・・・。
先週の出来事。
そして本日バラしてみた結果がこの有様。見事ベルト破断してます。
見るも無残な程に結構な粉々具合で、Vベルトのコマが見て取れる。
このスチールウールみたいの何ですか?
ベルトカバーを開けるとこれの他に真っ黒の粉がケース内に多量にあったのでエアブローで飛ばしたが、驚きなのは延べ1メートル近くはあろうVベルトが20cm程しか残っていないこと。一体何処へ消えたのか考えると今夜は眠れそうにない。

朝から雨模様の週明け月曜日。まさに「マンデーモーニングブルー」とはこんな日を言いうのだろう。
少々寒かったが、そこはやはり4月、それほど厚着せずに雨具を装着し自宅を出発。
毎日の足だけに、整備はそれなりに行っている我通勤快速スクーター「スズキ製ヴェクスター」。
タイヤも換装後まだ2000km、キャブレタもオーバーホールしている。ブレーキパッドの相性が悪く雨の日には少々利きが悪いものの、慣れていればどうということはない。利きが悪い分、減る印象がないのが副産物か。ベルトやプーリー、ウェイトローラーも地味に変更していたりする。
通勤快速なら自慢の「PCX」があるので、それを使えという話だが、そのPCXのリアに装着されたエコタイヤが非常に問題で、雨の日に乗るのは危険な程のグリップ感の無さ。
正直これで販売して良いのかと思うほど危ない。
依って当然ヴェクスターの出番になるわけだが、コレはこれでとても快適なのは中国で現行車という事からあながち嘘とはいえまい。見た目はボロでも心は錦ならぬ、機関は錦なのだ。
私の通勤は比較的朝早いので、交通量はそれほど多くない県道を快適に走行し、無事会社へは無事到着。
そして日々の激務?を淡々とこなし、帰宅の途へ。
雨は既に上がっており青空も見え隠れする夕暮れの中、会社を後にした。
そして発進して直ぐ、ほんのり走りに違和感を覚える。
なんとなくだが、車体全体に変な振動が出ている。それは停止するとなくなり、発進と共に発生し、速度が増すとタイヤから拾う路面の振動がそれを感じ難くし、40km/hを超えるとそれ程気にならなくなってくる。
この日はGW予定の打合せで、友人と待ち合わせを兼ねた食事を予定しており、少々急ぎめで走行していたことも印象を薄れさせた。
以前、原因は不明だったが雨の後の走行で違和感を感じる事があり、それはエンジンが完全に温まってしまえば消えてしまっていたので気にすることなく記憶から消しさっていた。
このヴェクスターは総走行距離が50,000kmを越えているからか、クラッチにはジャダー(クラッチが接続する際に発生する異常振動)が発生していたので、最初はそれを疑ったが、走行中絶え間なく発生している事から、次なる候補としてリア駆動系ベアリングを疑い始めた頃に打合せ目的地へ到着。
そして数時間の打合せを終え、深夜となり再び帰宅の途へ。
同じくスクーターで参加していた友人と2台での帰路となったのだが、この後のこれが小さな幸いへと繋がる。
打合せ中数時間停止し、エンジンは完全に冷え切った状態からの出発で、自宅までは約20kmの道のり。そして走り始めて直ぐに先ほどの振動が無くなっていない事に気付いた。
しかし、この振動を除けば比較的普通に走るし、速度も50kmを問題無く越えてくる。
さて、「この振動の原因はなんだ?」。「駆動系ベアリング交換だと結構手間が掛かるなぁ」等と思いつつこの「いやな振動」を感じながらの走行をしていた時のこと。
「バンッ!!」
という音だったと思う。
あまりに瞬間的な出来事だっただけに、今となってはよく覚えていないが、そんな音と少々の衝撃が車体を襲った。そしてエンジン停止・・・。
片側2車線の道路の追い越し車線を走行していたが、偶然にも速度が出ていた状態、そして他車が周りに居なかったので、無事惰性で左側へ寄り無事に停止。
なんとなく予想していたとは言え、少々パニック・・・。
結構な音がした様に感じたので、エンジンの焼き付きが真っ先に頭を過る。普段からオイルの消費が多めであり、500kmに一度はオイルを継ぎ足していながら乗っているので、オイルを枯渇させてしまったと思った。
一呼吸置いてから取り敢えずセルモーターを回してみる。
「キュルルルルルル・・・ブルンッ!」エンジンは何事も無かった様にアイドリングを始めた。良かった!エンジンはなんとか無事な様子。
ここでようやく気付いたゴムの焼ける匂いと薄っすらと漂う煙・・・。
車体に跨り恐る恐るアクセルを捻り回転数を上げてみる。するとエンジンの回転は異音と共に上がるも前には進まない。



因みにベルト冷却風の出口にコイツが詰まってました。こんなの入れた覚えはありませんがねw

こうなる要因は数多あるだろう。私の体重、全開時間が長い、通勤距離が長い等々。
しかし私的に一番の要因は「中華製」の安価なベルトであった事が疑わしい。
このベルトは交換してから4,000km程。通常15,000~20,000kmで交換推奨と思われるベルトが5,000km以下でこの破損具合はあまりに短い様に思える。
このベルトはヴェクスターを始め、スズキ製のスクーターばかりを扱うマニアックなネットショップから仕入れた製品で、ユーザーボイス等にも良好な旨掲載されており、特に問題無しと思っての購入だった。それが裏目に出た良いお手本。
今回、ベルト交換し無事復活となったが、ベルトはチェーン以上にシビアだと思った。
前回交換時に前オーナーが換えたと思しきベルトは全く問題無さそうだったことで、大事に取っておいたのが功を奏し、早々に復活の運びとなった。
タイトルには”逝く”と書いたが、それはトラブル直後に本人が感じた率直な感想ですので悪しからず。
交換した直後の試乗印象はというと、これまたウルトラスムース。
絨毯の上を走っているかの如く乗り味が一新した。といっても所詮ヴェクスターですが・・・。
それにしても今回のトラブルは急になった様に思えたが、実は徐々に症状が進行していったのだろう。毎日乗っているので気付かない反面、毎日乗ってたからこそ気付けたとも言えよう。
もう少し手前で気付けていなかったのが悔やまれるが、この年になって初めてスクーターのベルト切れに遭遇しただけに致し方なしか。
しかし何れにせよその振動には気付けたわけで、意外にも急激に症状が悪化した印象だ。
乗り心地はすこぶる良くなった我がヴェクスター、ついでにオイル交換も施行した。
オイル交換の効能は正直分からないが、ベルト交換でこれだけスムースになって、オマケに在庫品を使用し費用も掛からなかったので非常に満足度が高い。
その後、本日の買い物はヴェクスターで行ったのは言うまでもない。
見た目はボロく、古くて遅くて燃費も悪い車両だが、何故かお気に入りで捨てられないのが不思議だ。お世辞にもカッコ良いスクーターでもない。未だファンが多いのもきっと何かしらの魅力があるから・・・。
これが「鈴菌」にヤられたということなのかどうかは定かではない・・・。