LEDヘッドライト装着 | 欧州車かく語りき。

LEDヘッドライト装着

昨今のオートバイや車における照明類の明るさ追求はHID(キセノン)の登場により落ち着くかに思えた。
 
しかしここ数年LEDの性能が著しい進化を遂げており、外車や高級車国産車採用のみならず、ファミリーカーにもオプション設定されるケースも見受けられる程だし、2輪業界でもホンダやドゥカティ、BMWにも採用が始まっている。
一部の2輪はハイビームとロービームの切替を1灯で行っているモノ
もあるが、私の知る限り4輪はロービームとハイビームでは別々のLEDバルブを装着しているものが殆どだ。
 
その理由は「光量」の不足に依るものと推察する。
例えばレクサス製LS600hは片側3灯を備えている。プリウスは片側2灯。
BMWやメルセデスも左右で4灯で明るさを確保している。
アウディに関していえば片側5~6灯程という驚きの数量。
これはLEDの”光”直進性及び色温度に依る明るさの不足からで、LEDの発光部分の数量を増やして照射範囲の広さを確保しているとの事。
 
確かに以前に比較するとかなり光の青みは抑えられ、太陽光に近い白色に随分と近くなったと云えるが、HID程の自然な光は得られていない様に思う。
 
というわけで今回は某ネットオークションに大量出品され価格もこなれてきている「LED換装キット」を購入してみた。「光りモノ好き」としては試さずにはいられなかった。
 
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ネットオークション価格で¥4600-+消費税+送料¥1500-それに振込料で\7000-以下で入手。勿論中華製。
オークションなので価格はあくまで目安であるが、おおよそ商品単価で¥5000~¥10000-程度で入手可能と思われる。
 
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説明に依ると使用電力は45Wで4500ルーメンだそう。中華製なのであまり数字を当てにしてはいけない。
本来バルブだけでOKなのだろうが、ハイビームとロービームの切替の為のコントローラが付属している。
もしH7やH8等のシングルバルブのキットだとこれは必要ないと思われる。余計なモノがあるとは云え手のひらに楽に乗ってしまう大きさなので装着にそれほど手間取る事はない。
 
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今回はオートバイ、それもスペース的に厳しいオフロード車両への装着である為、製品選定はバルブ取付面からの距離が短いモノ。
2週間程オークションで探し回り一番後方が一番短いものでバルブ装着面から28mm。高電力のLEDはまず間違えなく冷却用ファンが装備される為、どうしても後方が大きく長くなってしまう。取付面から50mmなんてのが当たり前だ。
 
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この製品のもう一つの選定理由は3面発光である事。この画像から見えない裏側にもう一つ発光部分がある。
通常ロービーム用とハイビーム用で2面発光であるが、この製品はロービーム用に発行部が2灯装備で明るさの不足しがちなLEDでは心強い。
 
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画像にある発光していない部分1面がハイビーム用LED。この部分の裏側にロービーム用LEDが2個あり、この画像ではその部分2か所が発光している。
 
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ハイビームも点灯させるとこんな感じ。
直視出来ない程の眩しさ。これなら期待出来るかも知れない。
 
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ノーマルのヘッドライトへ装着した状態。冷却用ファンが見えている。
配線2本はそれぞれ発光用とファン稼働用。冷却ファン装着とヒートシンクのお陰でノーマルのハロゲン球は元よりHIDより大きくなってしまう為、防水ゴムの装着が出来ないのが少々問題。ゴムをだいぶ切断して何とか装着はしたが、”無いよりマシ”レベルだった。
 
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配線は至極簡単。電源用のコネクタをノーマルバルブへ装着されていたのをコネクタへ接続しビニールテープで防水養生して、あと2本の配線を接続するだけ。バッテリ等へのアクセスも不要でライト後方の隙間がたっぷりある車両への取付はさらに簡単だろう。
 
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その一方でハイロー切替コントローラはフレームへ強力両面テープで装着。装着車両がアルミフレームだった為、フラットな面があり、こちらも楽だった。
 
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ヘッドライトカウルを取り付けてフレームとバルブ高端の隙間を確認。
見難いが赤いラインがフレームのヘッドパイプ部で、オフロード車両にも関わらずそれなりの後方余地を確保しているのは上出来。
 
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上がLED。
下がノーマルハロゲン。
この画像からは色の変化程度のみしか分からないが、見た目はとても眩しい。光の色は青みはさほど感じない白色。6000ケルビンといった印象だろうか。
 
ヴィジュアル的にはとても良い感じ。鋭い光はハロゲンから比べるとグンと現代車両になった。(現代の車両だが…)
点灯後の立ち上がりはHIDとは比べるべくもなく早い。
 
走っての印象は・・・。
 
正直暗い
 
私は素人なのでよく分からないし説明も上手く出来ないが、「光の厚み」が薄いとでも言おうか。
光が照射されアスファルトに当たるわけだが、その光は当っているのが分かる程度。単に明るさでいうとハロゲンの方が間違い無く上手だ。
 
発光部分から出た光をヘッドライトのリフレクタ(レンズの中の鏡の部分)が集めて路面を照らす理屈だが、それが集められて無い様な印象。
あとは色温度が高い為、どうしても照射された光は暗くなってしまうのも影響しているのだろうか。
 
ヘッドライト自体を見ているととても眩しく、直視出来ないのは先述した通り。しかし照射された部分に明るさはない。
 
つまり”眩しい”のと“明るい”の全くの別の事象であるという事。
光源自体が眩しいという事は余計な所へ光が散っている事に他ならず、
光源を直視した時に眩しくないのは、照射したい部分にしっかり光を集められているとう事ではなかろうか。
LEDヘッドライト装着車の殆どがプロジェクタータイプのレンズを使用しているのは集光の問題からと思える。レンズカットをしっかり出来るプロジェクタータイプの方が有利であるのは間違いないからだ。
 
そしてこの製品のさらにダメな部分がハイビーム”だ。
全くあさってを向いており、月を照らすかの様に空に向かって照射されている。
バルブ取付を再確認確認しハイビームの光軸を調整するも、今度はロービームが足元を照らしてしまっている。
 
バルブ発光位置の詰めが甘いとしか言い様がない。中華製がそれなりに進化するにはもう少し時間が必要な様だ。
 
取り敢えず対向車からのパッシングが無かったのが幸いだが、グレア光が出ているのは確かであり、近々見直しの必要がありそうだ。
 
純正装着しているオートバイもまだまだ明るさを確保出来ていない現状を考えると、まだもう少しHID時代が続きそうだと感じた。