R1100S惜譲とその理由
私の元に来て1年と6カ月の”R1100S”。
近所の良縁に恵まれ旅立っていきました。
R1150RSを軽快にした印象だったR1100Sでしたが、昨年の九州ツーリングや夏の北東北ツーリングで活躍し、おおよそ6000kmを走破してくれました。

新たなオーナーの引取を静かに待つR1100S。
”惜譲”とタイトルにはありますが、実を言うとそうでもないのが本当の所。
少々入り用になった事と、やはり足廻りへの違和感が決定打。
以前の記事で書いた通り、この個体にはペンスキー製の高価サスペンションが前後に奢られている。
試乗も一切せずに衝動買いだった事も大いに影響しているが、乗り始めた直後から気になっていた”どうにも短い脚”は最後までその違和感を払拭される事は無かった。
購入後早々に「MHプロダクツ」にてサスペンションのオーバーホール及びモディファイ施行し、追加作業でストロークを延ばしたが、結果焼け石に水。
施行直後にはさすがに変化は見られたものの、それでも走り込んでいくと、延長して尚、短いサスペンションストロークはBMW独特の”安心感”を得るまでには至らなかった。

サスペンションモディファイに依って車高はボクサーカップレプリカ並みに上がり、それはそれで軽快な動きを生んではいたが・・・。

バネ自体が短いのは外観からも明らか。実際これを理解して購入すれば良かったが・・・高い勉強代になってしまった。(見た目はアルミ総切削品でヨロシイが)
友人のR1100Sに試乗した際、装着されていた”オーリンズ製サスペンション”には一切そんな印象を受けなかった事や、自身のR1150RSにも装着している実績からオーリンズ製への代替えも考えたが、オーリンズ製サスペンションはフロント側の内蔵ピストン径が36mmになってしまう。R1100S以外はフロントリア共に46mmだ。
メーカーが算出した数値に疑いを持つ素人もどうかだし、私が心配する事も無かろうが、何となくイヤだった。
オーリンズ社最新の「TTXシリーズ」なる製品であれば、特注で製作可能との事だが、前後で40万以上出すまでの価値はないと判断。
そうこうしている内に、熱が冷めてしまったというわけです。
現状ならR1150RSの方が乗っていて明らかに楽しいし、恐怖感も無い。
そんな中、購入希望者が現れたのだからまさに”渡りに船”だ。
金額もほんのり値切られたもののOKとした。R1200GS ADVの代替えで購入したR1100Sだが、もし今、ADVを処分した場合の価格より良かったかもしれない。

事故は勿論の事、大小含めキズ等もない極上と言える外観と、アフターパーツ群を考慮すれば、次期オーナーはパーツのみを購入した様な物だと自負している。
大幅に乗る機会の減ったオートバイであるが、乗ったら乗ったで愉しいのは以前と変わる事はない。
本来の動きを知る事なく私の元を離れて行く”R1100S”ですが、とても良いオートバイだと思います。あくまで私の主観という域を出ませんが、この結果に至った理由の90%がペンスキー製の短足脚廻りのお陰である事は間違いありません。
サーキットではこの短い脚が役に立つような気もしますが、ツーリングユースや峠レベルの方は正直避けた方が良いサスペンションメーカーです。(サーキットでもあまり目にしませんが)
一人でも多くの方に注意して頂きたいという意味で、敢えてメーカー名を明らかにしておきます。(そんな事はないと思いますが、メーカー等から圧力があれば、それはそれでまた記事にします)
マイナーサスペンションメーカーがBMWの車体造りを理解せずに作製したとしか思えません。となればBMWに一部純正採用されているオーリンズ社製が間違いないというのが私の見解です。
さて今シーズンからはR1150RSを更に愛でていく事とします。