欧州紀行備忘録 霧の都ヴェネツィア?
不定期更新の欧州備忘録はまだまだ中盤に差し掛かったという所でしょうか。
二度目の往訪となるフィレンツェでは始終快晴に恵まれ、汗ばむ陽気はローマと同じでした。そのフィレンツェを出発したのはまだ薄暗い早朝6時。
早朝過ぎる故に朝食を摂れずに出発なので、なにやら悔し過ぎます。
いくらパンを焼く匂いに飽きたとはいえ、あるのと無いのでは大きく違うわけで・・・。

フィレンツェの次はイタリア最後の土地であるヴェネツィア。
交通量の少ない早朝のフィレンツェをスムースに離れ、淡々と高速道路で距離にして約200km、時間にすると3時間少々です。
この画像はヴェネツィア迄あと30分程度の所ですが、辛うじてまだ晴れています。しかしよく見ると霧が掛かっているのが分かります。
この時点でまだAM8時過ぎですし、単なる朝霧と思っていましたが、それは間違っていました。

ローマで拝借した日産製のレンタカーはここでお別れ。ヴェネツィアは車走れませんし。
フィンランド同様、ヴェネツィアでも乗り捨てでしたが、さほど高額では無いのでおススメかも知れません。レンタカー最悪宿にもなりますし・・・。
ヴェネツィアは離れ小島で、イタリア本土(というと程大袈裟ではない)から15分程度電車に揺られる必要があります。
最初は知らずにヴェネツィアまで車で行ってしまいましたが、返却場所が本土である事を知り、再び逆戻りしての返却。わかり辛い土地という事もあり、中々難儀でした。

ヴェネツィア駅には電車界のフェラーリ?これが”イタロ”。
フェラーリってこんなどんよりな赤ではありませんが・・・。どことなくモスラ(幼虫状態のモノ)に似てるような。

初ヴェネツィア到着!
しかし高速道路から発生していた霧はここでも発生していました。
この時点でAM10時は軽く回っているので、残念ながら朝霧では無かった様です。

ヴェネツィアでの宿、”HOTEL BELLINI”この旅では初めてとなる四ツ星ホテルです。€130/Nightてな感じでさほど高額でもありません。円高還元ですが・・・。(当時€1=¥100)
3泊お世話になるこのホテルは見た目から小さな印象ですが、入り口だけが小さく、表面に見えている建屋は奥へ行くほど左右に広がり、その奥行きは150m以上はあろうか、半端ではありませんでした。部屋数も数えておりませんが相当数あると思われます。

四つ星だからでしょうか、嫌味な程立派なシャンデリアはヴェネツィアングラス製。
チェックイン時間には少し早いですが、荷物のみ預かって頂き街へ繰り出す事にします。

血管の如く細かく入り組んだ裏路地がとても良い感じです。
水が思いのほか汚れていたのが予想外でした。透明度は10cm程度でしょうか、魚はおろか海底は全く確認する事が出来ません。

リアルト橋もこの通り霧に包まれてしまっております。
天気自体はそれほど悪い訳ではなく、11月にしては暖かく、時折青空も顔を出す状況。しかし画像で見ると本当に曇っています。
ここもフィレンツェのヴェッキオ橋と同じく、橋の上には店が林立しています。

さてさて、昼時を少々回った所で昼食にします。
私は世間一般からすると貧乏な側ですから、画像の様なステーキを頼む事はありません。横にあるオリーブ油のビンや椅子と比較するとそれなりの大きさなのが分かるかと思います。
が、何故ここにこんな立派なステーキがあるかと言いますと・・・。
貧乏であり、重ねて貧乏性である私は一番安価なモノを注文しようと、
をサラにして吟味した結果このステーキは€7.5でした。
このステーキを注文して30分以上待たされましたが、ようやく到着したステーキは軽く1kgはありそうです。
そんなステーキが€7.5で食べられるヴェネツィアはそんなに物価が安いのか?!と感動すら覚えていながら、反面はどんなに安価な肉なのだろうというのも気になっていました。
本当はもっと肝心な事を心配すべきなのですが・・・。

昼間からワインは飲むわ、立派なステーキを食べるわ、贅沢の極みです。
大きな肉をイタリア人シェフが切り分けてくれました。
この手の肉はあまり出ないのか、周りの客から「クレイジー」とか「ストレンジ」とか少し恥ずかしいですが色々なコメントを頂き、注目の的でした。
このステーキ、多少歯応えを感じるものの、それほどガチガチに硬いわけでもない。にも関わらず€7.5、日本円にして¥750-とは驚愕。
世界有数の観光地でこれならガイドブックにも載ってる事でしょう。
こういった事は日本の観光地もマネして欲しいと思いました。
当然満腹となり、日中から酔いの回った私と言えば、”ヴェネツィア最高!”となったわけですが、この先に大きな大きな落とし穴が・・・。
お会計時に不思議な現象が起きました。なんと会計が€82との事。
以前にイタリア訪れた際に、ガソリンスタンドで二重会計をされた私は、また騙されてると思い、「オイオイ、€7.5では??」と聞くと、定員はメニューを指して何か申しております。
私の頼んだステーキは確か€7.5・・・ん?€7.5/100g??
おおよそ1.1kgあれば丁度そのくらい??
どうやら私の注文したステーキはグラム単価が€7.5だったのです。
もう少し大きく書いてくれませんかね。これも巧みに騙すという事か・・・いやいや私の注意力散漫なのがイケないようです。
日本国内でも1回の食事に¥8.000-なんて使った事がないのに、非常に痛い出費。安価に上げようとして真逆の結果になってしまうという何と間抜けな事か。

ヴェネツィア中心のサンマルコ広場。
晴れていれば最高のロケーションなのでしょう。この街が晴れが多いのか雨が多いのかは知りませんが、運の悪さをここイタリアでも発揮中。

このサンマルコ寺院はエレベータだったので容赦なく登りました。
この眺めも良いかもしれませんが、やはり晴れてないと・・・。

水上バスから見たサンマルコ寺院。幻想的と言えばそうかもしれないが、やはり蒼い空に碧い海が似合う場所でしょう。

水上バスに揺られて到着したムラーノ島。ここはなんでもヴェネツィアングラス発祥の地だそうで、せっかくなので製造工程の見学に行ってみました。見てるだけだと自分にも出来そうな感じですが。
当時は技術の漏洩を恐れ、職人は島から出られないという様な時代もあった模様。
この街には便利な水上バスが観光客の足として活躍しています。
しかしパス選択が微妙で困ります。1時間とか12時間とか24時間の時間制の乗り放題パスがあり、3日間乗りまくるかと言えば、観光や食事等もあるので、24時間や36時間パスを買っても無駄が多い。
しかし1時間では離れ島を観光していると正直1回~2回しか乗る事が出来ない。
もう少し合理的にならないものか。

離れ小島は別として、船に乗らずとも徒歩で十分になんとかなるのが小さな街ヴェネツィア。街中も水上バスが通るので楽といえばそうですが、結局1時間パスを2度程購入し、歩き倒す事としました。(昼飯での痛い出費もありますし)
陽が落ちた街はここヴェネツィアも素敵です。

夜のリアルト橋。昼間には無かったレストランのオープンスペースも出て雰囲気がよろし。ここで単独で写真撮影をしていたら、酔っ払いイタリアン10人程に写真を撮ってくれと頼まれ、カメラを取っかえ引っかえ30枚程(といっても携帯カメラ)撮らされた挙句、「お前も入れ!」となり、そこからまた30枚程囲まれて撮られてしまいました。
綺麗系のオネーサンも居たので、後半は自分も楽しんでましたが。
(イタリア人のフェイスブックとかに載せられてそうです)
でも、やはり酔っ払いは世界的に嫌いです。正直面倒臭い・・・。

部屋画像。特に広くもないがバスタブがあったので、非常にゆっくり出来ました。
結局、3日間共に霧が晴れる事は無く、水の都ならぬ”霧の都”になってしまいました。次に訪れる機会があるならば、是非晴れのヴェネツィアを味わってみたいと思います。
最後にもう一つヴェネツィアで事件が発生しました。事件という形容がピッタリな程、間抜け丸出しな事項です。
ヴェネツィア最終日の夜、最後の晩餐という事でホテル近隣のレストランにて事は起こりました。
イタリアで相当回数食事をしましたが、観光地という事もあり、レストラン等店の前を通り過ぎる際に店員と目が合うと必ず出て来て勧誘されます。
「ウチは旨い」とか「安い」とか「日本語メニュ!!」とか。
その最後の晩餐も「日本語メニュー!」とカタコトの日本語に誘われ、そのレストランに入りました。
自分で言うのも何ですが、私も相当お調子者です。しかし本場のお調子者は中々ツワモノです。
「ステーキ~!」や「いらっしゃい~」等の日本語に安心する傾向があると思いますが、そこの”にーちゃん”は「スズキ!」「ヒラメ~」とかそそるメニューを日本語で伝えて来ます。

これがその”にーちゃん”。異常なまでの調子の良さ。他の客にもやたらに話し掛け、何やら詰らない冗談を飛ばしている様子。
このにーちゃんに完全にナメられている中年日本人男性な私ですが、「ヒラメ」の単語にやられてしまい、うっかり注文する事に。
一応価格を確認すると€8。ヨシヨシ安い。
「ヒラメのムニエル?」みたいなモノとご飯モノとして、リゾットを発注。
ヒラメも旨いですが、ここのリゾットは絶品でした。日本人の口に合わせたのか、これが本場の味なのかは定かではありませんが、ビールで酔っ払った今宵も楽しいのが優先です。

自分とヒラメとお調子にーちゃんと。
空きっ腹に飲めないビールで良い感じ。この感じからこの後起こる事件を予想出来るはずもなく。
この日も一日中歩き回り、散々ん楽しんで気持ちの良い満腹感に満たされたトコで、さてさてお会計。
€100近い・・・アラ?もしかして・・・。
やはり最後の晩餐もやってしまいました。
€8/100gでした。ここまで来ると笑うしかありません。持ち合わせが無く結局カードでお支払い。数か月後に届いた明細を見て思い出に更けた事を思い出しました。
観光地で余計な事はするモノではありません。1週間や10日間の旅なら「まぁ良いか」で済みますが、まだまだ先は長いので現金にも限りがあります。
3日間の間に2回の贅沢な食事を堪能。一般人の方が一生懸命働いている年末にこんな優雅で良いのか??バチが当りそうな状況ではありますが、折角だから地獄へ落ちる覚悟で愉しむ事とします。
イタリアはこのヴェネツィアで終了、次なる目的地はお国自体が初のフランスはパリ。
前回は余り使えなかった英語が今回は比較的通じるイタリア観光でしたが、フランスの方々はプライドが高いから英語は喋ってくれないとか・・・飛行機を降りてからが気になりますが、頑張ってみようと思います。