欧州紀行備忘録 世界遺産な街サンジミニャーノ
欧州備忘録をここ最近で書いておりますが、書く事自体を忘却してしまい、中々テンポ良く出来ない自分に嫌気が差しております。
忘れじの旅路という事で思い出しながらの書き込みになっている為、思い出せば思い出す程に再訪したくなってしまうのは、平素日常にも嫌気が差しているという事でしょう。
日常の愚痴はさておき、私の非日常の続きを書いていきたいと思います。
前回の講釈ではローマを出発し、何も決めていないフリーな夜という事で比較的緩く行動したおかげで郊外の露天風呂にまで足を延ばす事も叶いました。

温泉の次はトスカーナの田舎を回ってみようという事で”SIENA”シエナという街へ立ち寄ってみました。
イタリアには「アウトストラーダ」という高速道路が整備されており、一部を除いて無料なので、街から街への移動は比較的安価でスピーディに可能です。明日の目的地はフィレンツェですが、少し横道に逸れても全く問題無し、日本でこれをやると時間と金銭が掛かってしまいます。狭い国なのはイタリアも同じでしょうが、日本は旅を推奨してないとしか思えません。

”らしい”といえばらしい光景。やはりこの街も坂が多く良い運動になります。

シエナの街中心部に下りて来ました。
ここは”カンポ広場”という場所で、世界一美しい広場という異名も持ちます。画像正面にある塔がマンジャの塔、上迄登る事が出来ますが、脚が破壊したら困るので下から眺める事に。(上まで映ってないのがセンス無)

11月中旬のイタリアはまだまだ暖かいので、皆さん自由に寛いでいるのが印象的。平日の午後2~3時位ですが、仕事はしなくて良いんですか??

蒼い空と何をするにも丁度良い環境。という事で私もこの時は仕事から離れていたので思い切り寛いでみました。
本当はビールを飲みたかったのですが、一応運転があるのでコーラで良しとしましょう。
日本では日比谷公園や新宿中央公園、代々木公園等々芝生で寝転んでいる人は見ますが、石畳に寝転んでいる人は中々いません。石畳に寝転ぶのはとても気持ち良い事に気付きました。芝生より良い感じです。芝生だと衣服が湿気ますし、もし犬のう○こがあっても見え辛いし。
こんなゆっくりとした時間が平常に存在するイタリアの人々が羨ましいです。

特に電話を掛ける必要はありませんが、公衆電話。当然こちらでも携帯電話は普及していますが、稀に見掛けるのは日本と同じです。それにしてもステンレス剥き出し無塗装筐体が無骨な印象を受けますが、形状がなんとも可愛らしい。

数時間をシエナで過し、そろそろ陽も傾き始めた午後4時頃。
トスカーナ地方の長閑な風景を走ります。ここで一服タイム。

本日宿泊しようと思っている”サンジミニャーノ”という街はこの先にあります。交通量も少なく気温や湿度もなんと心地の良いことか。
先述した通り、今宵の宿の確保はまだ出来ていません。おまけに予定地である街は非常に特異な街であるため、この時間に現着していないのは少々不安でもあります。が、しかし最悪は車中泊で夜空でも眺めながら・・・という少なからずの余裕もあります。帰路の飛行機は決まっていますが、急ぐ旅路ではありませんから。

シエナの街から1時間少々でしょうか、程なくサンジミニャーノの街へ到着。良い感じに夜の帳が降りかけていました。空の色がとても素晴しい。
この城壁の中がその歴史地区で世界遺産登録されています。ここからは車は入れないので近隣の宿泊者用駐車場へ車は移動せねばなりません。

街の入り口にある宿泊施設予約ボード。(まるでラ○ホテル状態)
緑に点灯している所が本日空室アリで、そこボタンを押すと上部の地図にも点灯して教えてくれるというもの。
横に無料電話があり宿番号のみで直通予約が出来きます。
が、きっと田舎なので日本語はおろか英語もダメでしょうから、イタリア語で電話するのは無理と判断、目ぼしい宿を記憶して直接宿へ向かいました。

城壁の中へ入るとこんな感じ。とても風情があります。
初めての街にも関わらずスムースに事が運ぶのはスマートフォンのお陰です。

依ってお目当ての宿はすぐに見つかるわけです。
携帯電話及びネット環境の無かった頃を思い起こすと相当の苦労をしていた記憶が蘇ります。しかしそれがあったからこそ、こうして自由気ままな旅が愉しめている事に他なりません。
チェックインもスムース。フロントでは、流暢な英語を話すイタリア美人さんが丁寧に手続きしてくれました。本日もノープロブレム、€98/Night

東京は青山か原宿か・・・的な画ですが、価格ではそれ程でもありません。世界遺産とは云え比較的良心的、更には円高の影響でこんな洒落たレストランでも普通に入れます。
平日だからか、遅い時間でもないのに店があまり営業しておらず、実は消去法での選択。

飲めない私は、こんなモノとビール1杯でヘベレケ状態に陥ります。
旅の全行程を通してそれ程高額商品を食べてないからかも知れませんが、日本にあるファミリーレストランチェーンの「サイゼリア」は美味しいです。イタリアの安価なモノというと失礼かもしれませんが、一般的なモノ?と同じ味がしますから。

明けた翌日、朝食後にしばし散歩に出てみました。やはりこの街も坂が多くアップダウンの繰り返しに、朝から良い運動になりました。

少々モヤ~っとしてますが、トスカーナ地方の丘陵地帯を望みます。
屋根の色が共通なのはきっと決まりがあるんでしょうか。この一体感が素晴しいです。無秩序な日本で同じ光景を見るのはほぼ不可能に思います。

何処の街でも朝市があります。朝から色々眺めているだけで楽しくなってきます。今日も一日良い日になりそうな予感。

豚の丸焼?何もボディに顔を載せなくても・・・。この画も日本では非難されそうな気がしますが、でもこれがイタリアなのです。ハムやチーズがとても旨そうで溜りません。

イタリアは特に・・・なのかもしれませんが、時間の流れ方が明らかにゆっくりしている様に思います。
長期と呼ばれる休暇が連続1週間も無い日本人は、集中する余暇を奪い合う様に取得し、その結果が招いた通常の2倍も3倍にも跳ね上がった宿泊料金や移動するだけの高速道路にお金を使わざるを得ません。
何に於いても愉しもうという人間性のイタリア国民を少しは見習うべききなのかなと。
日本では”いい加減な人間性と謳われるイタリア人”ですが、そう思う我々日本人の方がどちらかというと不憫に思います。
少ない休日に行く小さな旅はお金と気を使うだけ。
世の父親は機嫌斜めな子供にヒステリーな妻、癒しの旅のはずが疲労の旅に・・・という状況が目に浮かびます。
家庭環境はともかく、折角の休日の高速道路くらい無料にならないモノでしょうか。ガソリンも日本は異常に高いです。身体と財政状況が悪化が少しでも押さえられれば、その他諸々色々と上手くいくのでは。
遠い昔から黙々と働く事のみが評価され、遊ぶ事が”悪”の様に云われるここ日本も少しは考え直した方が良いのではないでしょうか。
日本人ならではの“真面目さ”は多いに評価されるべきと思いますが、メリハリの無い真面目さは如何なものかと。仕事も然り、遊びも然り愉しまなくては損。今更人間性を変える事はかなりの難題ですが、イタリアに1カ月も居ると少しは変化するかも知れません。
そういう自分が明日も仕事ですので全く説得力ありませんが・・・。
どうでしょう、自分を見つめ直す旅など。今は無理だとしても、それを目標にして行動すれば結果は自ずと付いてくるものですから。
先ずは目指さない事には何事も始まりません。
この次の講釈はフィレンツェに向かいます。