オーロラの理想と現実 | 欧州車かく語りき。

オーロラの理想と現実

イメージ 1
オーロラ・・・美しい自然現象ですよね。
 
オーロラを実際観たという人間が周りにいなかった私は、NHKハイヴィジョン番組等でよく見掛ける映像を想像し、期待に胸を躍らせていた。
色々な事が重なり偶然目にする事が出来たのは以前にも書いきましたが、平々凡々と暮らしていたなら、恐らく一生見る事のない現象だったでしょう。
 
昨年の初冬に出掛けた北欧は全行程が7日間。
前情報ではかなりの確率で目撃情報等々良い話が聞こえてきていた。
 
オーロラという現象は太陽が作り出すモノらしく、天気が良くないと観る事が出来ない。つまり晴れていれば日中でも出ているらしい。(勿論昼間は明るくて観えない)
2012年まではオーロラの当たり年と言われており、晴れていさえすればかなりの確率で観る事が出来るとの事。
 
フィンランドに到着したのは11月11日、新月の時期を狙ったのは暗さが重要なオーロラを確実に観る為。
最初3日間は雪が舞うどんよりとした天気であり、行程の半分にも達していないにも関わらず、正直諦めムードすら時折漂っていた。
 
しかし4日目の夕食前までチラついていた雪は食後に上がり、なんと星空が見え始めた。
急いで準備をし、昼間探しておいたホテルから10キロ程離れた撮影ポイントまで、夢中で車を走らせた。
 
サーリセルカというオーロラ観測で有名な街にも観測ポイントは存在するが、街の明かりが邪魔だったのでレンタカーを有効利用。
 
そして車を5分も走らせると周りに灯りは全く無くなる。
 
運転しながらふと左側に何か目に入ったので、よく見ると・・・。
空に浮かぶ緑色の雲の様なモノが目に飛び込んできた。
なにせオーロラを実際に観た事がないので、これがオーロラ?もしかして??と思いながらアイスバーンの道を飛ばしていた。
 
どうやらその緑色の雲の様なモノは動いている。
もう、運転しながらでは危ないので駐車帯で車を停め外に出てみると、それはオーロラだった。
 
しばし見入ってから我に返り、撮影ポイントまでは猛ダッシュ。
 
イメージ 2
自画撮り。
あまりに暗いのでLEDの懐中電灯で照らしての撮影。
因みにこれでシャッタースピードは20秒程、ISOは100。
 
恐らくこの様な画像はあちらこちらで見掛ける事だろう。
私のイメージしていたオーロラもこんな感じだ。
 
しかし、これはカメラで取り込んだ事でこんな風に観えている。
 
 
イメージ 3
少々見難いが駐車場に停めた車を一緒に撮影してみた。
こちらの向きは南向きなのでオーロラは現れてはいるものの、少しだけ。
空を見渡すとそこかしこにオーロラが出現している。(星が線になっているのは長時間シャッターを開けていた事に依る星の移動)
車の室内灯が点灯しているが、実際はこれほど明るくない。おまけにカメラ撮影時の色温度を3000K(ケルビン)に設定しているので変に蒼い。
 
星の数も異常なまでに多いと思います。いくら空気が澄んでるとはいえ、実際肉眼ではこれほど見えていません。
 
何が言いたいかというと、カメラが光を蓄積してくれているので、画像にして見るのと、実際に肉眼で観るのとは違うという事。
 
 
イメージ 4
参考までに・・・。ISO感度3200で30秒程シャッターを開けるとこんな感じ。
夜10時を過ぎているのに、長時間露光をすると昼間を様な明るさになってしまう。
 
では実際のオーロラはどの程度かといえば・・・。
 
イメージ 5
1000枚以上撮影した中で、比較的肉眼に近いものがありました。これでも少し明るいかもしれない。
 
結果的にこの夜と次の次の夜の2回のチャンスに恵まれ、トータルで12時間程度は見続けたが、全てに於いてこのレベルだった。
 
もしかしたら私の知らない場所や時間で、これらを上回る明るさのオーロラを観る事が出来るのかもしれないが・・・・。
 
しかし写真の中にあるオーロラは、観ての通りとても素晴しく、時間を忘れて撮影に勤しんでしまったのは事実。カメラの設定を変える度に違う表情を見せるオーロラにハマったのも事実。
 
イメージ 6
カメラが素晴しい画像を作り出してくれているだけ・・・というと怒られるかもしれないが、自分の正直な感想。
 
サーリセルカの街には多くの日本人観光客がいたが、皆3泊程度の滞在の為、オーロラを観る事が叶わず帰る人が多くいるのも事実。
 
かなり贅沢な話だが、その方が夢が持続していいのかも知れない。高い旅費を払って観れないのは悔しいだろうが、高い旅費を払って、僅かながら落胆を味わうなら・・・。
 
オーロラ観測を都合二日間成功したわけだが、2日共見事に午後8時から現れ始め、午前1時には現れなくなってしまうのも不思議だった。
夕飯後から就寝するくらいまでだから丁度良い。何でもアラスカだと深夜から早朝らしいので、北欧のが楽だったのはラッキーだ。
 
それと晴れているならば、毎日でも確実に観えていたのも間違いないだろう。
 
次の当たり年は15年後?らしいので、行くなら15年後だろうが、私的にはもう良いかな・・・というのが本当のところ。
 
観たい人がいれば付き合いで行くくらいなものだろうか。
 
それにしても、食事はマズイ、寒いから遊ぶ所無い、物価高いというフィンランドでオーロラを見れない場合、他に魅力があるのか?というのも再訪を切に望まぬ理由。
 
私は天の邪鬼では無いと思いますが、「フィンランドでオーロラ!最高!」なんてブログ等を見る度に、本当にそう思っているのか疑問です。(正直思わなくてはいけない自分がいるのでは?)
30万近くのお金を払って、「つまらなかった・・・」とはとても云えないだけの様な気がしてなりません。
 
カメラに収めてこそのオーロラです。
最低でもデジイチを持っていく事をおススメします。
 
 
 
※あくまで私の感じた事であり、全ての人がそうは思わないと思います。これから行く人にこう感じる人もいるという事を知って欲しいと思うから・・・。これから行こう!とか行ってみたい!と思う人へ特に悪気はありませんので悪しからず。