秋の夜長の整備ネタ | 欧州車かく語りき。

秋の夜長の整備ネタ

昨日土曜日はめでたく出勤。その後ヤボ用で帰宅は深夜。
 
せっかくの日曜だったが、日頃の疲れか昼まで気を失ってしまった。
その後、オートバイでも洗車して・・・と思ったが、やりたい作業があった事を思い出した。
 
イメージ 1
いわゆるトップブリッジ。これはジュラルミン削り出しの製品。
 
イメージ 2
これは純正品のトップブリッジ。こちらも同じアルミ製だが溶けたアルミを型に流し込んで作られる鋳物製品。大量生産に向くその製法は、正確な寸法が必要な箇所のみ、鋳造後に切削加工が施される。
 
表面は見た目からの切削だろうが、フォークをクランプする穴はまさにその理由。
 
イメージ 10
この画像は他所からの拝借だが、上画像の本来の姿。
三重県にあるヤマハ系に強いオーバーレーシング製の製品で、私はこれを友人からタダで貰ったが、私にくれたその理由はであった。
 
なんと”金色”だったのだ。画像が無いのが残念だが、是非見て欲しい成金ぶりだった。
この拝借した画像のモノはシルバーなので、これならそのままでもアリかと思うが、だとしたら貰えなかったのは間違いない。
それにしても”ゴールド”は私のセンスでは有り得ない・・・。
 
というわけで、金色から黒色にすべく再アルマイトに出した。
 
イメージ 11
今回、中央部分にあった”OVER RACING”の文字も消した。
私はこのメーカーの宣伝をする理由が無い上、これ見よがしに感じてしまう。
このメーカーから宣伝目的で無料だったなら考えたかもしれないが、そうでもない。
 
乗車中常に目に入る部品であり目障りなので、どうせ表面処理をするついでという事で切削してしまった。0.5ミリ程度薄くなったが強度に問題はないだろう。
 
このメーカーのHPを覗いてみたが、この車種のラインナップは全て無くなっており、文字通り絶版品。となればこの製品の金額を知る由もないが、¥20,000~¥30,000程度はしたのではなかろうか。
 
イメージ 12
ジュラルミン無垢材からの総削り出しの製品は、見た目カッコよろしい。しかし、しかしです。
 
ここから先はお得意の拘りの境地です。
 
イメージ 13
なんでしょう、この削り残しは。外注に出しているのか自社で製作しているのかは不明ですが。
 
イメージ 14
大きくR形状で削られている場所に、いわゆる”目立つキズ”が。
これはどうしてなったか分かりません。
 
イメージ 15
製品裏側には大きな肉抜きが施されていますが、段差がありました。
1枚の板を片側から切削する場合、肉を抜いた方へ”ソリ”が発生する事があります。それを吸収出来なかったのかも。
 
本来これらを無くすには、製品の厚み方向の加工をより厚い素材から両面切削をすれば、起こり難いと思われますが。
 
イメージ 16
裏側にも削り残しがあります。嗜好品とはいえ、加工業者の手抜きというか認識の甘さが気になります。(もちろん遠くからは見えませんが)
 
イメージ 17
フォークをクランプするボルトが貫通する場所。ボルトのネジ部が顔を出す部分のバリ取りがなされていますが、もう少しキレイに出来ないものか・・・。
 
イメージ 3
おまけにこの付属品のボルトの安っぽさ。無論替えましたが。
 
イメージ 4
これを¥30,000-で造れと言われれば、造る業者は少ないかもしれない。それほど手間は掛かっているのは事実。
まして販売メーカーが在庫を持つとなると、製作数は増えるものの、実売価の半額以下で造らなければならない。
この商品を¥15,000-程度で造るとなった場合、最低でも30セット以上の受注は欲しい所か・・・。
 
となれば、多少の手抜きは致し方ないと思いつつ、上方から見て明らかに削り残しがあるのはどうか?は率直な思いだ。
余計な名前など彫り込む前に、もう少し仕上げに注力すべきでは。
 
「機能自体全く問題無いだろう・・・」レベルの低い加工業者は口を揃えて同じ事を言う。私も確かにそう思うし、おまけにタダで貰ったモノなので尚更文句を言うつもりはない。
 
こういった遊び業界は”使えれば良い”という風潮が未だ存在しているという事だというのが良く分かった。
 
続いて装着します。
 
イメージ 5
トップブリッジの換装は、見た目以上に大変な作業。
何が面倒とは、キーシリンダの脱着であり、盗難防止の為のネジの形状をしていないネジを緩めねばならない。
画像のボルトのネジ頭は完全ノッペラボーであり、当然工具は使用不可。となればドリルで揉んでぶっ壊すしかない。
 
ネジ頭をドリルで穴を開けて、そこへ逆タップでネジを取り外す。
 
が・・・・。
 
イメージ 6
無事折れてしましました。しかしこの状態でもキーシリンダーは取り外す事が可能なので問題無し。このトップブリッジも使用予定がないのでヨシとします。しかしネジロック材大盛。
 
イメージ 7
外したキーシリンダを新しいトップブリッジに取り付ける。
ちなみにキーシリンダを外すのに、サイドカウルを取り外した。
まだ簡単だという事だが、カウルを留めるボルト類が11個もあるので、これも非常に面倒な作業。
 
イメージ 8
とりあえず取付完了。と思われたが、ステムナットに載ったカラーはトップブリッジの下側だったので、また外して下側へ再セット。
 
イメージ 9
ようやく形になりました。ハンドルロックもOK。
他人の手を借りながらここまで3時間少々。
黒いとイメージが締まる。手間は掛かったが、タダだからアリ。
 
今時カウルとミラーを支えるステーがある車両は無いだろう。古き良き時代を感じる画。
 
というわけで、本日は疲れたのでこれで撤収。効能は正直わかりませんでした。ビジュアルということで・・・。
 
アルミ部品のサビで悩ましい方、色を替えてみたい方、お安く施工しますよ。