BMWが疲れないというのは本当か・・・。 | 欧州車かく語りき。

BMWが疲れないというのは本当か・・・。

淡々と距離を稼ぎ、遠くに出掛ける事に歓びを感じる私ですが、当然良い事ばかりではない。
 
高速道路を連続で走る事が今の所、唯一暇な時間。
そんな中、オートバイ乗りは一体何を考えて走っているのだろう。
 
オートバイの調子から始まり、家族や仕事、昔の女等々・・・行く末は夕飯の献立だったりするのだろうか。
そんな暇な時間を私は音楽を聞きながらやり過ごしているわけだが、今回はなぜ「BMWは疲れない」と云われているのかを考えながら走ってみた。
 
それは高速道路から始まり、一般国道に県道、それら渋滞路、そして山道や雨天走行と、ツーリングで殆どが出くわす場面でだ・・・。
 
イメージ 1
今回の長旅に付き合ってくれたR1150RS。現行ボクサーモデルとメカニズム自体は共通。
 
このR259系といわれるBMW初の4バルブボクサーエンジンの感触は、振動の粒をそれほど感じないものの、5000rpmを越える高回転域になると、車体全体に硬質な振動が出る。
ギア選択が適切であればそれほど気になる物でもないが。
 
上記特徴と、明確なパワーバンドは存在しない穏やかなエンジンであるが故、高回転を多用しようとは思わない。これはそう思わせない潤沢な中速域のせいでもある。カタログ値で10kg.mを越えるトルクがあれば、レプリカ車両までとは言わないが、それなりの加速は十分に得られる。
 
しかし以前に所有していたR1150GSの方が、全体的にエンジンが滑らかに動く感じがした。これは圧縮比が高いRSだからと認識しているが・・・。
 
これはR100RSにも言える事で、低速から中速域で愉しむようになっている。これこそ”出しゃばらない”エンジンの出力特性であり、旅の充実を後押しするものだ。
 
上記に比較してR1200GSはエンジン音こそ似ているが、少々趣を異にしている。
最初に試乗した’04年式R1200GSには驚いた。タコメータの跳ね上がり方がBMWにしては尋常では無かったからだ。
BMWに乗る様になり1年程過ぎ、趣味嗜好や乗り方に変化が訪れ始めた頃だったので、新しいBMWに少々閉口しR1150GSを購入する決定打となった。
 
しかし結果的に現在はR1200GS”ADV”を所有している。
それはやはりパワーが欲しかったから。
しかしあのR1200GSで感じた過敏過ぎるエンジンの反応は必要無く、重く大きなアドベンチャーを選択する事で、それらは緩和されると思った。
 
しかしパワーと引き換えに大きなモノを失ってしまった。
これは以前にも書いた気もするが、旅という目的を走破性や快適性、そして安全性をトータルで見るとR1150GSの方が私の好みに合っている事が確認出来た。失ってみて初めて分かる・・・みたいな。
 
イメージ 2
真剣に再購入しようかと思ったほど、自分に合っていると感じたR1150GS”ADV”。
しかしそれは自分が許せずRSになったというわけだ。でも実はRSも今回で2台目。一度手放してから後悔するタイプのアホです。
 
あくまで好みの問題で、R1200シリーズを否定する気は毛頭ない。
事実、R1200GS”ADV”をその他の理由で手放す気にはなれないのだから。
 
話が逸れました・・・。
 
高回転を多用させない、というより多用する回転域の充実させているエンジンはそれほど数多くは無い。
適度にダルなR1150系のエンジンが魅力に感じるのは、私の用途に合っているに他ならない。
スムーズで滑らかなエンジンなら日本車の方が得意でしょう。しかしスムーズなだけでは飽きてしまい、滑らかなら眠気を誘うだろう。
 
私は旅のアイテムとしてオートバイと付き合っているが、道中が殆どを占め、それを愉しめないのは勿体無い。ウンヒャク万円もの大金を出して、山道での15分しか愉しくないなんて・・・これもロマンといえばそうかもしれないが、せっかくの短い人生を大事にしたいではないか。
 
モッサリとしたボクサーエンジンだが、公道でレプリカ車両に圧倒的な差を付けられるかと言えば、もちろんそんな事はなく、場合によっては後塵を浴びせる事も可能だろう。パワーが無い半面、恐怖感無くアクセルを積極的に開ける事が出来るのも、そんなエンジン特性だから。
 
路面が濡れでもしていたら尚更だ。
ウェット路面でこれほどアクセルを開けていけるオートバイも珍しい。水平対向エンジンの爆発間隔も路面を捉えるのに起因しているだろう。
雨天走行を愉しいと思わせるのもBMWならでは・・・。
 
 
もちろん遅ければ良いというわけでは無く、それなりのペースを築ける事は、私に取って必須である。
この素晴しき中途半端
オールラウンダーと呼ぶにはあまりに安っぽい。
安全に走れる事への環境整備に注力しているメーカーは他にない。
 
 
 
この主張しないエンジンこそがBMW魅力だと。
ハイパワーのKシリーズや昨今のDOHCボクサーでも、薄れてはいるものの基本コンセプトが大筋同じであると願うばかり。
 
正直1日1000キロも乗れば疲れます。日本車にもそれなりに乗ってきましたが、航続距離が若い頃とそれほど変わってないのは旅性能及び走行性能が他社製品とは違っているのは間違い無い様です。
 
次は足回りを中心に考察してみたいと思います。拝読ありがとうございました。