北東北の旅 2011 お湯と食
予定より前乗りだった私を含む一部の人間にとって特に問題は無いが、青森の最北端、言わば本州最北端の地まで一日で走破すると言う事は大変な事だった。
私個人としては、東京~長崎間を朝から晩で走破した経験があるので、その約半分である青森は楽勝と考えていたのが、他の仲間には思ったより負担だったようだ。それはベアリングトラブルを起こしたオートバイにもそうだったかもしれない。
さらに、ただ到着してそのままゆっくりするならまだしも、夕食前にイベントを企画してしまったのは、少々酷だったか・・・。
しかし走るばかりでは、詰らないツーリングとなってしまうのは言うまでも無く、酒豪もいない我々であれば尚更である。
ベアリング破損で遅れている当日組み第3隊2名は時間に間に合わずイベント不参加決定、残りの12名で参加しました。
というわけで、到着早々イベントへ参加する。そのイベントとは・・・。

イカ釣り体験。
今夜のお宿のある”下風呂温泉”の漁港から出発し、一人¥3000で2時間程のクルーズが楽しめる。竿や長靴の無料貸出サービスもあるから手ぶらでOK。
もう少し大きな船かと思いきや、我々だけで貸切になってしまう程の漁船に乗り込み、海風を受けながら気持ちの良い事この上ない。
さらに釣り上げたイカは宿泊先でおろして貰える上、余ったイカは自宅に発送までしてくれるという嬉しい事ずくめ。
そんなイベントにここまでの道のりの疲れを忘れる面々。
しかし、画像中央の波平は船酔いを恐れ、直前まで頑なに乗船を拒んでいたが、実際乗ってしまえば一番楽しそうだ。
漁港から1キロ程度の場所まで来ると停泊し、早速イカ釣り開始。

糸を垂らし始めるが、当初は中々ヒットせず。もしかして”坊主”?な予感もしたが、とりあえず”雨男”さんにヒット。胸を撫で下ろしたのは我々より船頭さんだったろう。

不器用なのか散々糸が絡まってしまい、釣りどころでは無かった”SWくん”ようやく釣り上げ万年の笑み。
ちなみに私の場合は、ポイントが良かったのかほぼ入れ食い状態で、5つ付いたイカ角(イカ釣り用ルアー)に4杯乗っかっていたのを最高に、合計9杯で止めた。一人平均で5杯釣り上げたとして12人で60杯となる計算。とても食べ切れるわけが無い。

つり始めて30分少々。この船の二つの生け簀にどんどんイカが入れられた。

他にも何艘か出港していたようだが、我々が一番帰港するのが遅かったようだ。なにせ釣れる釣り程楽しいものは無い。
魚屋で¥3000出せば相当イカが買えるだろうが、それに変え難い経験だった。
そして今夜のお宿である下風呂温泉”さが旅館”に戻り、風呂に入ってからお楽しみの宴の時間。

夕食全景。さすが海と温泉の街。全てが海の幸。それも一部を除きとても新鮮。

ウニは一人まるまる一個。

マグロは冷凍らしいが、近くにマグロで有名な街があるだけの事はあり、旨かった。ウニ共々とろけ具合が良かった。

そして先程釣り上げたイカ刺。
14人いるとはいえ、食べ切れないほどの量・・・。画像にないが”肝”はとてもクリーミーで旨かった。
先述したが、深酒をする人間は皆無である上、疲労のピークをとうに過ぎた中年達はある意味ハイテンションだったが、2時間程で終了となった宴のあとは当日組の殆どが気絶状態だった様子。そりゃそうだ。

翌日は深く睡眠を取れたせいか、皆さんパワーが戻っていた。
私と共に前乗りしていたR1200RTの”E大さん”は所用で午前6時に帰路に着いた為、ここから13名で行動する。
本日2泊目の目的地は秋田県大館の南側にある”日景温泉”。
先ずは昼食予定の弘前へ向かうにあたり、津軽半島へのショートカット可能となる”陸奥湾フェリー”に乗船するべく脇野沢へ。

地元の方の予想だと、下風呂から脇野沢まで1時間半以上掛かるとの事だったので、午前8時半には”さが旅館”を出発。
しかし意外にスムーズに走れたので、予定より30分程前倒し。
というわけで10時のお茶を海岸沿いで愉しむ。

その後間無しで脇野沢港へ到着。午前10時50分乗船には少し時間があるようだ。ちなみに750cc以上のオートバイと人間含めて¥4680也。JAF等の割引等も一切無く、少々贅沢な1時間の船旅になった。

乗船開始。オートバイは一番先に乗せられ、一番先に降ろされる。
行程に船旅が加わる事で、旅気分は上々です。

時間にして50分程、うたた寝をしていると津軽半島は蟹田へ到着してしまった。
すでに時間は昼をやや回っている。さて弘前での昼食に向け出発。
午前中はどんよりしていたが、弘前へ向かう途中に日差しが復活し、気温はまたも鰻登り、35度に迫る勢い。

午後1時半にようやくお目当ての菊富士へ。ここは弘前の地の料理が頂けるとの事。しかし弘前の中心部だけあって、駐車場に問題がある。店の前に縦列駐車を余儀なくされたが、駐禁を切られる雰囲気では無かったは幸い。

弘前名物?”けの汁定食”¥1000也。
高野豆腐とたっぷりの野菜を使用した具だくさんで濃厚な味噌汁といった印象。
付け合わせの厚焼き玉子、そしてシャケのハラスがこれまた旨かった。玉子焼きもそうだが、シャケが中々塩辛くて旨かった。
北国だからか総じて食べ物がしょっぱい。

そして別注の”ホタテとリンゴのグラタン”名物かは不明だがこれも旨かった。他の形容をするなら「生ハムメロン」というトコか。
遅めの昼食を終えた一行は、国道7号を南下。地図で見ると比較的近い今夜のお宿”日景温泉”へ向かう。
今回ツーリング直前に単独転倒で不参加になってしまった”ハルちゃん”が4輪で訪れるとの事で、今夜も結局14名に・・・。

日景温泉到着。秘湯を守る会の会員の宿である。

内湯からアクセスする露天風呂。もちろん混浴。
酸ケ湯、恐山、下風呂温泉に続きこちらのお風呂も乳白色。濁り湯である事で温泉の雰囲気はグッと上がる。

日景温泉の夕食全景。秋田だけに鯉料理が予想されたが、それは全く心配なかった。というのも鯉は苦手です。汚いドブ川を泳ぐ姿を見ると、とても食べる気にはなれないのが実情・・・。
岩魚の塩焼きに、トラウト?の刺身、カモ肉に豆腐の上に載った鰻等々、愉しめる夕食でした。
昨夜と違い比較的体力が余った今夜は、夕食後にたっぷりと湯浴みを楽しんだあと、山奥の涼しい風を感じながら眠りに付く事が出来ました。
幸せで贅沢な時間を満喫した、お盆ツーリング2日目の夜は更けてゆくのでした。