出会いは、別れの始まり・・・。 | 欧州車かく語りき。

出会いは、別れの始まり・・・。

KTMの書庫にしてこのタイトルだと、内容を読む事なく理解も出来ようものだろうか。
 
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トランポに積載されているのは、サーキットに行く為でも、修理を依頼するものでもない。
 
某ネットオークションを隈なく覗いている方なら、目にしたかもしれないが、この度良縁に恵まれ、遠く遠方の地へ旅立つ事が決まった”RC8R”。
 
少々の小銭が必要になったのと、年末の忘年会ツーリングで乗れてない自分に嫌気がさし、RCに申し訳なく感じていた。
そう、あのツーリングの最中に、ずっとそんな事を考えていたのだ。
 
思い起こせば、RCとの出会いも突然やってきた。
 
リーマンショック直後の未曾有の不景気の09年夏、ほぼ一目惚れ状態で勢い余って購入してしまった車両だが、やはりKTM。サーキットでのタイムはともかく、乗っての楽しさは、私にとってドゥカティより明らかに上だった。しかし現実はそうでもないのだ。
 
話は逸れるが・・・。
1泊2日全行程700キロのツーリングに出掛ける状況。
自宅から宿、そして自宅。その中で愉しめるのは時間にして1時間、距離にして50キロあるかどうかだ。
大袈裟かも知れないが、その他の650キロは苦痛であろう。まして雨でも降ろうものならオートバイを嫌いになり兼ねない状況に陥る。
このたった”7%”の為に250万円の車両は無駄以外何ものでもないと思うのは私の持論。金額にすると17万程度です。
 
もちろん苦痛を感じない人もいるだろう。でもBMWを知ってしまっている自分には無理なのだ。
私はサーキットも好きではあるが、やはりメインは旅なのだ。
それを認識しながらも購入してしまった、私はアホです。
 
新車で約200万円~をほぼ100%楽しめるBMWは、物凄くお得ではなかろうか。自宅を出た瞬間から自宅へ戻るまで快適なオートバイを私は他に知らない。
 
すっかりBMWのススメみたいになってしまった・・・。
話を戻します。
 
我がRC8は、今年1月に初出品し落札されたものの、心無い落札者が飲んだ勢い?で落札してしまい、散々引っ張られた揚句、連絡不能に陥った。
出品料及び落札手数料共に無駄に払う結果となったのは言うまでもないが、このわけの分からないシステムを何とかして欲しい物だ、ヤフーさん・・・。
 
そして二度目の出品で、良い方と巡り合う事が出来、今回お別れする事となった。
私に取って高額商品と感じるモノなので、落札者の方にもなるべく安価に購入して頂きたい思いから、依頼のあった東京ベイサイド”有明港”への持込みを承諾した。
 
よって昨日会社を半休し、行ってきました。
 
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比較的順調に有明港へ到着。
後ろに停泊する大きなフェリーに揺られる。”RKK LINE”とは琉球海運という会社のフェリー。そう、新天地は沖縄だ。
 
到着後すぐにこの船の乗組員の方へ連絡を入れると、間も無くRCを引き取りに来てくれた。特に知り合いでもなく、口数の少ない沖縄の若者だったからかどうかは定かではないが、事務的なやり取りが数分あっただけで、あれよあれよという間に別れの瞬間に・・・。
 
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「じゃ、どうも・・・」と一言だけ残して、さっと行ってしまった・・・。
 
失礼かも知れないが、KTM等をとても知っているとは思えないにも関わらず、何の躊躇も無くエンジンを始動しようとしている若者に、「クセのあるバイクだけど大丈夫?」と聞くと、「大丈夫ッス!」と一事。
 
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ま、一応普通に乗って行った。物怖じしないのは彼の性格か、価格を知らないからか。
普通、高額な他人の荷物を扱うにビビリそうなものだが・・・。
ちなみに、案の定1回エンストしたのは彼の名誉の為に伏せておいた方が良いか。(あ、書いてしまった)
 
拍子抜けするくらい、アッという間に別れの時間は終わってしまった。
一度乗るのを諦めた車両ではあるが、いなくなると寂しいもの。
トータルで5000キロ少々、1年と7カ月。長い様で短かったRC8Rとの付き合いだった。
よく考えたら、2002年トシニシヤマ時代からの付き合いであるKTMだったが、気付いたら無くなってしまった。
この書庫ももう不要になってしまうのかな。
 
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ガランとしてしまったトランポ。(いつもガランとしているか)
もう我が家にKTMは無い。ピリリと辛口の尖がったハンドリングのオートバイが居なくなった穴埋めはBMWでは無理です。
 
でも、あのオートバイを公道で乗る方が勿体ないし、RCに対して申し訳ない。クローズドコースを何の縛りもなく、全開で走るRCが本来の姿。その走りが出来なくなってしまった私には重荷だったんです。
 
公道で乗るなら、やはりBMWなんです。
楽しさ、安全性、快適さ等々、どれを挙げてもBMWに敵うメーカーは無いと思っています。
 
熱くなれるのは間違いなくRCですが、公道ではリスクが高過ぎる。
ピンポイントを大きなリスクや苦労を経て楽しむのが男のロマンとも思いますが、いい大人になった私は疲れてしまったのかも知れません。
 
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とてもカッコいいRC8。全開で走った時の歓びはBMWには無いものでした。愉しさはドゥカティの上でした。
お疲れ様RC8。新天地で大事にされる事を祈ります。
 
いずれKTMに復活する気持ちは十分あるので、書庫はこのまま残そうと思います。