無事であること。

直径20ミリ程の太さのパイプ、もしくは跨った人間の足に依って支えられないと立っていられない乗りモノであるオートバイ。
そんな不安定な乗りモノに乗って何百キロと走る。
とても危険ではあるまいか。
4輪の様に自立が有り得ない乗りモノで、遠くに旅に出掛けるなんて常人からしたらナンセンスでしょう。
電車やバス、飛行機や自家用車等々、これだけ快適な移動手段が他に数多あるにも関わらず・・・。
同じ様な乗りモノに自転車がありますが、これとは危険度が異なります。
でも、なぜかオートバイで出掛けてしまう自分がいる事実。
現時点での私は”道中を楽しむ”に尽きると考えます。
風雨や日射にさらされ、自立が出来ない乗りモノを自立させ、遠心力に逆らいカーブを抜ける。稼働中は100%意識が無いと成立しません。
電車バス飛行機なら風雨日射に晒される事なく、そして移動中を休息に充てる事も可能なのに。
一旦、走り出したら再び止まるまで終始危険回避の繰り返しの道中を楽しむこと。
旅をする上で、景色を楽しむのもちろんですが、それは安全の上に成り立っているので二の次です。速い遅いは三の次。
危険回避すら楽しめる様、ライディングテクニックを身に付けようとしていると言っても過言ではないでしょう。
話が逸れましたが、目的ありきの旅にオートバイで出掛けたなら、目的の達成に加え、道中までも楽しめるなんて素晴しいではありませんか。
人に依っては、電車バスの道中も楽しいのかも知れませんが、今の私にはそうは思えません。
時に冷たい雨に打たれ、照り付ける太陽に晒され、そして向かい風に叩かれ、会話も食事も出来ない環境を楽しめる自分を自画自賛です。
そして何より、16歳からオートバイで走り続けて、無事に生きている偶然に感謝です。これからも無事でありますよう・・・。
言いたい事が纏まらない秋の夜長の独り事でした。拝読感謝です。