オートバイタイヤの上手な使い方。
本日、仲間内のレース手伝いで筑波サーキットへ。
今年で筑波サーキットは40周年なんだそう・・・。
先週は日光で自分がレースでしたが、今日は筑波TC400最終戦のお手伝い。
うだつの上がらなかった友人の”親方”は出場し続けているだけに、徐々に速くなっています。現段階で”1分5秒後半”。私は抜かれています(笑)それも400ccに・・・。

レースのみにしか使用しないZXR400R。
レースが終わるとそのままの状態で保存、整備はこれといってしていません。タイヤは1シーズン、確か4戦をこの1セットで通します。よって練習は一切無しです。整備という整備も全くしてません(笑)。その割に速くなってます。
今回のお題目である使用タイヤは”ピレリ製ディアブロスーパーコルサ”フロントSC1、リアSC2コンパウンド。
(SC1=ソフト SC2=ミディアム SC3=ハード)

冷間時でフロント1.6kgという、公道タイヤでは有り得ない空気圧設定ですから、タイヤウォーマーで入念に温めなくてはなりません。
公道用タイヤは低温でもグリップするようにコンパウンドは配合されていますが、レースタイヤは熱の入った状態で性能を発揮する様に作られている。
これはタイヤを単に温めるのではなく、ホイールごと熱を入れて、タイヤ全体を温めないと意味がありません。
公道でレースタイヤを履いている方を見かけますが、恐ろしくて近寄り難いです。

走り終わったフロントタイヤ。やや荒れている。

こちらはリアタイヤ。
今日は夏を思わせる日差しの中、路面温度もそれなりに上がったわりに、湿気の少ない心地良い陽気。
路面温度がやや高めと言っても、荒れが多め出ておりタイヤ端部までもキッチリ使っている。荒れというよりササクレ立って、タイヤ自体がムシれている様。
この状態でのタイムは1分7秒を切る程度。

そして今回コースレコード?自己ベスト更新?のCBR400RR。
(ちなみに優勝しました。おめでとうございます)
今回この記事を書こうと思った切っ掛けは彼のタイヤを観たからなんです。見たでは無く”観た”から。そんなわけでタイヤをご覧頂きましょう。

フロントタイヤ右側。荒れが少なく非常に良好な摩耗具合。
端部まで使用しているのは、彼のツッコミの良さの象徴。しかし負担小。

リアタイヤ左側。フロント同様、荒れは少ない。

リアタイヤ右側。こちらもやはり荒れが少ない涼しい表情。
サーキットは基本右周りの為、右コーナーが多く右側が多く減るのが常。
銘柄は”親方”と同じディアブロスーパーコルサのSC1とSC2の組み合わせ。
この車両は昭和製の400ccでなんと”1分2秒6”という驚異的なタイムをマーク。
ここで気付くのは、親方のZXRと5秒も違うにも関わらず、このCBRのリアタイヤは端部まで使用しておらず、荒れも少ない。
タイヤを端まで使う=速い・・・的な認識の人が多い中、そんな事はないという証拠画像である。
親方のZXRと比較して、タイヤの状態の違いは歴然。
2台を比較した際、どちらが速く走る人なのかと問われれば、誰もがZXRと答えるのでは無いでしょうか。
あぶなげない走りをするCBRの彼は速い。しかし見ていて速く感じない。というよりは非常に安定した走りは観ている者に不安を与えないからそう感じるのだろう。
自己ベストタイム更新だけに、当然全力全開のイケイケで走っており、手を抜いているわけもない。
しかし彼はその限界の走りの中で丁重なブレーキング、丁重なアクセルワークに徹しているに他ならない。
タイヤに負担を掛けていない走りだからこそ、荒れも少なく、端部まで使用する事が無いのだ。車体もなるべく寝かさない方向に勤めているのだ。
それに比べ、ZXRの”親方”は自分でも言っているが、アクセルの開け方が雑なのは間違いありません。ブレーキもおざなりでしかない。タイヤへの負担は見るからに明らか・・・。
結果、頑張っているにも関わらずタイムが縮まない。おまけに転倒の可能性までも秘めている。
気合い一発!も時には良いが、それでは安定した速いタイムにならない。サーキットは頭を使わないと速くは走れません。
公道でもサーキットでも、如何に車体を寝かさず走る事が出来るか・・・タイヤに負担を掛けずに走るか・・・これが安全への第一歩ではないかと思います。
もちろんレースは勝負であり、ライバルよりブレーキを遅らせ、限界まで車体を寝かし、アクセルを大きく開ける場面もあろう。それは自分自身の限界への挑戦だから仕方あるまいが・・・。
しかしこれを公道でやっては、病院や葬儀屋が儲かってしょうがありません。
私も昔はそうであったが、今の私は公道に於いて、タイヤの端部をどれだけ残した状態であるかの方が安全であったかどうかの”一つの物差し”になっています。
他人のタイヤを観て、「端まで使ってる・・・速そう・・・」ということは一概に言えないのです。確かに速いかもしれません、が、それだけで判断するのはあまりに安易という事でしょう。
公道には数多の危険が潜んでいます。
いくら瞬間的に速く走れたとしても、転倒したり、事故を起こせば、トータルで運転が下手と言ったら言い過ぎでしょうか?
停まっている状態で巻き込まれる事も無いとは言えませんが、自分自身を限りなく高め、せめて自身が要因になる事のない安全快適なオートバイライフを楽しみたいと思います。
補足:書きたい事を簡潔に纏められていない、支離滅裂な記事を最後まで読んで頂きましてありがとうございました。