私の大好きな道、”八幡平樹海ライン”
某二輪誌に、色々なオートバイに乗れる編集部員に一番のオートバイは?との質問は大変困るんだそうだ。
確かに乗れば乗るほど1台に絞る事は非常に難しいのは当然かも知れないし、商売柄あったとしても誌面に書く事は出来ないのも事実。
私も離島を除く全国各地を走り回って、1番良い道というのは決められないでいた。そう数年前までは・・・。
でも今は違います。
2010年現在での自分の中の1番は決まっています。
というわけでお気に入りな道を私の独断と偏見で書いていこうと思い、新たに書庫を立ち上げてしまった。
岩手県は八幡平の樹海の中を駆け抜ける、その名も”樹海ライン”。
全長おおよそ15キロの県道318号です。同名の道路が十和田湖近隣にもあり、そちらも良い道です。

八幡平頂上の見返り峠から少々下りたところからスタートする樹海ラインの入り口。蓬莱峡のすぐそばです。

入り口のほんの少し上には藤七温泉”彩雲荘”があり硫黄臭が漂います。

蓬莱峡のそばという事で、10年程前まで営業していた国民宿舎”蓬莱荘”。昨年以前は廃墟として存在していましたが、ついに取り壊されてしまった。
真っ赤に錆びたガードレールが硫黄泉の雰囲気を物語る。

この辺りには乳白色の硫黄泉がアチコチから湧き出しており、この樹海ラインは硫黄臭の中の快走路。

この道路の魅力は、なんと言っても路面がとてもキレイな事。
修復パッチ等も殆どありません。
サーキットと見紛う程というと大袈裟ですが・・・。ミューも高そうです。

時折、この程度のアップダウンもありますが、基本的に平坦な所が多い。
かなり長い距離の登坂路なので勾配はきつくない。

そして、魅力というか好みになろうか・・・。
この道路のカーブは曲率が大きく、曲がっている最中、つまりオートバイをバンクさせている時間が長くとても気持ちが良い。
バンク中が1番気持ちが良いと思えるBMWなら更に楽しさが倍増します。

遠く彼方に八幡平アスピーテラインを望む。
アスピーテラインと樹海ラインは繋がっており、八幡平をグルリ1周する事が出来る。1周するとおおよそ40キロ程度になろうか。
どちらかと言えば、アスピーテラインの方が知名度は高い。

一番長いストレート部分、ボクサーなら恐らく吹け切る距離。
人間の飛び出しは無いだろうが、獣類の飛び出しが気になり、8割くらいしか出せないのが悔しい。

その名の通り、殆どが森林の中を快走する道路だが、唯一視界が開ける場所。遠くに街並みを確認出来る。下りだがやはり勾配はさほどキツく無い。

画像がボケボケでお恥ずかしいが、ここが自分の中で名物箇所。
この画像の橋の手前の接続部分はややきつい角度で、坂道と平坦路が繋いである為、かなりのスピードで下りてくると腹下を擦りそうなくらいのショックを受ける。
しかし、さすがテレレバーですね、多少のショックを受けるだけで難なく通過出来るのです。が問題はその後・・・。
ドカンと受けたその余韻にビビっていると、この道路において滅多に無い直角右カーブがその直後に迫り、さらに肝を冷やします。
ハイスピードレンジな為、初めて通った時は本当に曲がれないかと思いました。
その後2度3度と通過しているので、わかっているはずなんですが、毎回忘れて肝を冷やします。(これは松川温泉側からの登り車線でのみの現象です)
それほどまでに、楽しい道路なんだと思います。

松川温泉側からの入り口。ここからの登りの方が面白いかも知れません。
この道路の魅力は先述した通り、まず道の整備具合にあります。
そして好みの問題でもあるが、曲率の大きなカーブが多い事。
サーキットで言うなら、もてぎの130R、筑波なら最終コーナーとでも言いましょうか。それもサーキットと同じ様に勾配があまり存在しないのも良いのでしょう。
最後に反対側のアスピーテラインに比べ、圧倒的に交通量が少ない事。
アスピーテラインと比較して道路に痛みが少ないのは交通量のせいかもしれない。
全国には他にも数多良い道路が存在しています。
磐梯吾妻スカイライン、伊豆スカイライン、指宿スカイライン等々挙げればキリが無い程・・・。
でも、私の中の一番はこの八幡平”樹海ライン”なんです。
道路のキレイさ、少ない交通量、そして大きくアクセルを開ける事が出来る大きなカーブ。
走りだけを純粋に楽しめる道はサーキットを除いて今の所、他に見当たりません。