魅力的な廃墟 長崎諫早の旧長崎刑務所 | 欧州車かく語りき。

魅力的な廃墟 長崎諫早の旧長崎刑務所

ツーリングで九州を回っていると、楽しいワインディングや旨いモンが豊富だ。
 
こんな私にとって廃墟の多さも九州の魅力の一つ。
しかも関東では単なる廃墟として片付けられ、いずれは解体される運命である建物が殆どであるにも関わらず、九州はこれが?という代物が自治体に守られていたりする。
 
九州だと廃墟も観光地となってしまうのはなんでだろう。
長崎の端島こと”軍艦島”がその最たる物件だろう。(物件と言ってしまうトコが廃墟マニアか?)
 
今回は廃墟としての下調べは全くしておらず、現地で急遽思い付きで訪れた廃墟が旧長崎刑務所。
 
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長崎道諫早ICを降り、国道57号を島原方面へ向かい10分程の交差点を左折し300メートル程走ると右側に異様なモノが・・・。
住宅街の奥に三角屋根の洒落ていながら、それが逆に場違いな建造物が見えた。
 
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それが旧長崎刑務所。字が逆からだ。
 
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長崎刑務所がこの場所から同じ諫早市内の別の場所に移転したのは1992年のこと。それまでここが現役で、さらに2007年中頃までそのままで放置されていたのも驚きです。
 
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この画から住宅地の真ん中にある事が窺い知れる。
この刑務所は1907年(明治40年)建設され、明治5大監獄と呼ばれたそうだ。ちょうど100年後の2007年に解体され、今は立派な門の脇約150メートルと事務所塔が残るのみで、その他はすっかり更地になってしまっている。
 
解体直前の2007年5月に一般公開というサービスがあったというのも九州だからでしょうか。素晴しい事だ。(普通こちらの感覚では公開してもらえない様な気が・・・。)
今これを直接見ながら思うのは、なぜ一般公開に行かなかったのか・・・公開だけに非常に後悔しております。(スミマセン)
 
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道路側から入ってみる。ちょうど入り口の裏側。
ある意味解体されていなければ、このアングルでは見る事が出来なかった。つまり刑務所だけに塀が4~5メートル程全周に渡り立ちはだかっただろうから進入はまず無理だった。そうなると一般公開はとても貴重な体験が出来たはず。
 
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事務所塔と入り口の関係画像。しかしとんでもなく広い土地。
多くの廃墟サイト等に掲載されているので現存時のモノを見れば見るほど凄い建物が10年以上に渡り放置されていた事に驚くばかり。
 
参考までに貼付けておきましょう。
 
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事務所塔の中へ。れんが作りが印象的。
 
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明治時代の有名な建築家がデザインしたとのこと。欧米建築の良い所を取り入れている。刑務所とは思えない佇まいです。
 
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しかし何でこれだけを残してあるのか?どうせ解体するなら全部解体すれば良いだろうに。網走等に比べ、長崎は比較的温暖だが、それでもレンガ作りでは冬はそれなりの寒さだったと思われます。
 
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れんがをセメントで積んだんですね。
三匹の子豚を思い出します。オオカミの鼻息でも大丈夫。
 
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100年以上耐え続ける金属製の門。れんがもよくもちます。
 
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歴史を感じさせます。近隣の住民の方々は慣れてしまっているでしょうが、私にはとても異の世界に感じました。
 
近隣の住民からすると自宅の近所の刑務所があるのはどうかと思うだろうが、それが荒廃した廃墟では尚更の話だ。
ようやくこぎ着けた解体作業だったが、我々ファンからすると無責任だが、非常に残念でならない。
 
軍艦島もそうだが、壊れてしまったモノはもう元には戻らない。
無理をいうようだが、こういった建物が末永く生き残って欲しいものです。