BMW R100GS PD 内覧? | 欧州車かく語りき。

BMW R100GS PD 内覧?

先週は一時、春の陽気に包まれた関東地方であったが、
週末はすっかり真冬に逆戻り。というかこれが冬か・・・。

こんな週末には整備に限る。という事でR1150RSを3カ月振りに引っ張り出し、
近所のオートバイ屋で同調を取る。このお店はヤマハのお店ですが、なぜか旧めのボクサーの顧客が多い。私もその一人。

結果、その作業自体は大した事は無かったが、それ以上に面白いモノが見れたので
そちらを見て頂きましょう。

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タイトルの”R100GS PD”。

私のR100RSにも付いているが、この車両にもエンジンガードなるモノが
装着される。それもRSよりはるかに偉そうなモノが。それも赤に塗ってある。
となればタチゴケはもとより、それなりのスピードで転んでも人間さえ生きていれば、
何事も無かったかの如く走り出せるモノと思っていた。

がしかし・・・。
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がしかしだった。

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何もここまで壊れなくても・・・。
運転手さんはもちろん生きてます。ケガも無かった様です。良かった。
転倒後運悪く縁石にヒットしたらしいが、上手くガードを避けたものだ。

ここまで壊すとこのカバーだけではすみません。
ロッカーアーム等の内蔵物まで、パックリ開けた所から削れてしまいます。
その上、このカバーはもぎ取れたというべき状況で、シリンダーヘッドに留まっている
ネジごと取れてしまったので、被害はシリンダヘッドまでという甚大なモノになっている。

でも心配する事はありません。内燃機屋さんがキレイに直してくれるから。

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ご覧の通りキレイに直ったシリンダーヘッド。カバーは当然直りませんので新品購入ですが。

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燃焼室側もキレイになっています。カーボン除去はサービスですか?

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カバーを留めているネジの修正痕。溶接後切削されています。

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もう一か所の修正痕。

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せっかくなら”側”も綺麗してくれたら良いのに。別料金ですか?

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吸気バルブには何らかのコーティングがしてある。

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しかし排気バルブにはなんら処理はしていない様子。

熱的に苦しい排気バルブにコーティングしてあるのはよく目にするが、吸気にするには何らかの理由があるのか。
おまけに吸気バルブの方がキレイである事から、流速も稼げそうにも見えるが・・・。

BMWの考える事であるなら、私程度の素人がとやかく言えるはずもないが。


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吸気ポートもカーボンが除去してありました。リューター痕が残っているのはさすが。
最後は手仕上げという心粋が素晴らしい。以前乗っていた水冷ドカティもそうだったのを思い出した。商売一辺倒の国産では有り得ない事。

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今回はリン青銅にてバルブガイドを新規製作。
この美しい切削面を見て股間を隆起させている男の子ってどうでしょう。

そして今回驚いたのは、2バルブボクサーにはステムシールが存在しない事。
オイル消費が云々・・・なボクサーだが、逆にステムシール無しであれだけしか減らない
のが凄い様な気もするが・・・。
どうせバルブガイドを新規製作するなら、シール溝もついでに切ってステムシールも
製作してみたら、オイル消費量も激減するのではないだろうか??

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最後にシリンダーを覗く。カーボンは多めか、それに加え画像下側にしっとりとしたモノがあるのは水平対向故か。
比較的高回転を多用するケースの少ないBMWだが、ツーリングに出て一日に数回は高めのギアでレンドゾーン手前まで引っ張る事が必要であろう。

しかし今回色々と観察してみましたが、何がオカシイってコレが一番オカシイ。

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このエンジンガード。もちろん完璧でないのは分かるが、言うほどの事故ではなかった
にも関わらず走行不能へと陥った。
画的に無いよりあった方が良いのは分かるし全くとは言わないが、付いてるモノが意味をなさないのはBMWらしくと思った事柄だった。

それとまだバラした事のない2バルブボクサーの内覧が出来た事が収穫な一日でした。