2009 北東北ツーリング その3玉川温泉から乳頭温泉へ | 欧州車かく語りき。

2009 北東北ツーリング その3玉川温泉から乳頭温泉へ

8月13日、青荷温泉で目覚めた朝は、雨だった。
空はなまり色の雲が分厚く立ち込め、テンションを下げるのに十分だった。

7時半から朝食を頂きに、橋を渡って本館へ向かうが、青荷川の濁流たるや恐怖感すら覚えるほどだ。

本日の目的地は秋田県に移り、田沢湖近くの乳頭温泉郷。
その最深にある”蟹場温泉”。 蟹場と書いて【がにば】と読みます。

距離的には100キロ少々、行程に余裕があったので当たり障りのない朝食を済ませるとチェックアウトギリの10時近くまで、風呂に入ったり、二度寝したりと各々がゆるりと過ごした。
そうこうしているうちに雨は小雨になり、曇ってはいたが最終的に上がってしまった。

しかし予報は90%雨。雲行きから察するに晴れる事はなさそうなので雨具は出発時から着用。
後から知った事だが、この時、この地方には大雨洪水警報が発令されていたらしい。
なにしろ携帯は圏外、テレビも無いので情報を得る手段が無い。知らぬが仏だ。

青荷温泉から国道102号を八甲田方面へ。本来はそのまま鹿角方面へ向かう予定だったが、雨が上がり路面も乾いていたので、その後の雨を承知で昨日走るはずだったルートを敢えて遠回り。

イメージ 1

ご覧の通り、厚い雲は垂れ込めているが、路面はドライ。
ここ城ヶ倉大橋へ向かう、国道394号は楽しめました。

イメージ 2

城ヶ倉大橋。以前欄干は赤かった様な気がしますが・・・。
なんらかの構造で日本一らしいです。立派な橋です。秋の紅葉は凄いことでしょう。

谷地温泉から国道103号へ移り、奥入瀬渓流へ。

イメージ 3

奥入瀬渓流では、小雨がパラついており、路面はウェット。せっかくの渓流の画像がないのは、濁っていて水が赤かったから。それでも撮れば良かったかな。

昨日に引き続き十和田湖畔に出て、半周回った辺りでそれなりに雨が落ちてきた。
発荷峠を越えて、樹海ラインを下りるのも昨日通り。樹海ラインでの濃霧は5メートルの視界を確保出来ない程だった。それでも小坂市に着くと、また雨は上がっていた。

午前10時過ぎまで、ゆっくりしたおかげで、この辺りでもう既に昼を過ぎてしまっていた。
昼食を取ろうとお店を探すも、それらしいお店は見つからず八幡平近くまできてしまう。


この後、立ち寄り湯の予定もあったので昼食はコンビニで済ます事になったが、意外に皆さんコンビニが嫌いでは無い様子。というより、コンビニでの昼飯を楽しみにしていたかの様に、思い思いのモノを食べて盛り上がっている。
地のモノを食べたいと思ってはいるが、カップ焼きそばも捨てがたいのは都会で育っているからか・・・?

国道341号線、東トロコ温泉を過ぎた辺りにある足湯が隣接されたこの辺り唯一のコンビニでは、時折、陽の射すシーンもあり、みなのテンションを上げてくれた。
アスファルトから湯気を上げさせる程のそれは真夏の太陽そのものだ。

このまま天候がもつ事を祈りながら、日帰り温泉として玉川温泉に向かいます。
15分も走った頃に玉川温泉に到着。

ここは日本一の強酸性のお湯で知られ、北投石というラジウム(放射能?)を出す大きな石がある事で多くの末期がん患者の方が岩盤浴で湯治をされている温泉地。

イメージ 4

光が足りず、ブレブレです。映っているモノも恥ずかしいが画像も恥ずかしい・・・。
ここのお湯がどれだけ強酸性かをPH値でというと・・・。

★ミネラルウォーター:7.0付近
★ビール      :4.5付近
★リンゴ、オレンジ :4.0付近
★レモンのしぼり汁 :3.0付近
★胃液       :2.5付近
★車のバッテリ液  :1.0付近(希硫酸です)

そんな数字の中、ここのお湯はなんとPH値が【1.1】!なんとも低い!
そんなお湯なので、擦りキズや掻きキズ等があると大変滲みます。
キズがある事を忘れて入るとキズを発見する、もしくは思い出す事が出来る。
出刃包丁が数時間で無くなってしまうとも・・・。

ほとんどバッテリー液の様なお湯に入っているので水虫なんかには良く効く事でしょう。
湯屋に入ると、源泉100%、50%と二種の湯船の他に弱酸性の湯船もある。
何度か入った経験のある私はいきなり100%のお湯に入りますが、みなさんは控えめに50%から味見している様子。

その後100%に入るとみなさん各所痛がっていました。
入ってすぐは問題無かった私も背中等が痛痒くなり、弱酸性に移って湯浴みを楽しんだ。
湯上りはなんとなく、一皮剥けた感じがしています。たぶん・・・?

ここの温泉はその昔「玉川毒水」と呼ばれ、戦時中には発電に使用され、その強酸性水(お湯?)を下流の田沢湖に流していた為、田沢湖には全く魚影が無かったと言う。
最悪時にはPH3.2という強酸性になっていたとの事でした。

魚は全て死滅し、当時田沢湖にのみ生息していた”クニマス”といマス科の魚も当然絶滅してしまったとの事です。この話は釣りキチ三平の話にもなっています。
ちなみにこの魚には懸賞金が掛けられた時期もあり、だれかが放流したクニマスが本栖湖等に生息しているという噂も出ました。もちろん未だ見付かっていない。

そんな事を考えながら玉川温泉に浸かっていました。
お風呂を出て、冷たい牛乳を腰に手を当てて飲み干した頃に、再び雨が・・・。

熱く火照った体に雨具着用はイジメに値します。汗が噴き出してくる。
ここから乳頭温泉まで50キロ程度、雨のパラつく国道341号を田沢湖へ向かうと、22℃という気温がとても気持ち良かった。

田沢湖でガス補給をしていると、雨が酷くなってきたと同時に急速に夜の帳が降りてきた。
イメージ 5

宿に到着した時には、天候のせいもあってかなり暗くなっていた。それでも午後6時を軽く回っていたので当然か・・・。

明日14日はニンジャ乗りのN村氏と合流予定。今夜12時位で埼玉を出発するとの事だが、どこまで来るのやら・・・。安全運転を期待し、乳頭温泉の夜は更けて行きます。

                                つづく