R1200GS ADV タペット調整 オイル交換そして能書き。 | 欧州車かく語りき。

R1200GS ADV タペット調整 オイル交換そして能書き。

先日、約3か月ぶりに引っ張り出したGSで、千葉まで軽くツーリングをこなし、前回のオイル交換から約半年、距離にして3000キロやや超えた所でオイル交換及びタペットの調整を行いました。

ゴツいアルミのカムカバーガードを外し、その後マグネシウム製カムカバーの4本のボルトを外すとロッカーアーム達が顔を出します。総走行距離が13000キロ、所有年月にして1年半であるからかどうかは分らないが、4本のネジを外したあと、軽い空手チョップでカバーを外すことが出来た。これは左右共に同じ。

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開けると綺麗なモンです。スラッジ等皆無。手前がインテーク、奥がエキゾースト。

取りあえず圧縮上死点を出します。

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右側シリンダの直後、ミッションとのつなぎあたりにある穴に特工を突っ込み固定。

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結果的に、左右共にエキゾースト側が拡がっていました。手応えにして0.05程度でしょうか。インテークはそのままでもイケそうでしたが、やや狭めにしたかったのでほんのり締める方向で調整。毎日オートバイを弄っているわけではないので、ま~中々決まりません…。

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結局カムカバーを外してから2時間以上格闘した揚句、プロの手をやや借りつつ、シクネスの手応えが納得のいく動きになりフタをして完成。

あまりに長くやっていた為、その後ロックナットを完全に締めたかどうだか自信が無くなったので明日にでも再チェックするという事で本日はおしまい。年のせいでしょうか、指差確認でもしないとダメです。

次の作業は距離にして3000キロ少々、約半年頑張ってもらったモチュール300Vの排出。ちまたでは賛否両論、いや評判が悪いと言った方が良いかもしれない化学合成油を今回もチョイス。
10年前に比べると品質の低下が明らかと言われるモチュールを今回は使用せず、お世話になっている近所のお店おススメのシルコリンPRO4を使用してみます。


今回排出したオイルは夏の終わりに交換した300Vなので、高温で酷使されかなり汚れが出ていた。これはオイルがきちんと仕事をした証しでもあるが、粘度自体はさほど問題無く保たれていた。これこそが化学合成油。

先日半化学合成を使用していたツーリング仲間の方のGSのオイル交換を行い、出てきたオイルをみて少々閉口した。2000キロ弱使用したそのオイルは抜く際にさほど温まっていないにも関わらず粘度が殆ど感じられなかった。色は当然真っ黒、これは汚れを掻き落とした事によるものなので良いとしても、まるで墨汁のようなそれはもう完全に機能を失っているだろう事が容易に想像出来た。オイルの機能である清浄性はまだあるとしても、冷却や潤滑性、保護能力を求めるのはもう無理だろう。

化学合成油は高温の状態でオイルを排出しても、粘度は確実に維持されている。(粘度自体は化学合成とそうでないものは共通として)

化学合成油の魅力は加熱と冷却を繰り返しても、性能を長期に渡り維持し続ける(長期というと語弊があるかもしれないが)という所で、それ以外のモノはその能力が著しく少ないという事をよく耳にするが、まさにその通り。よくオイルが減るとも聞くが、あの水の様な粘度では厚い油膜の維持は厳しいのは当然で、大きめのクリアランスである空冷エンジンであれば、なおさら隙間から燃えるであろう。減って当たり前。

私の所有する車両はみな殆ど減りません。乗り方にも依りますが3000キロで300ccも減りません。粘度は15w-50を常用。季節によってはブレンドで12.5w-45にする事もあります。

化学合成油は熱が加わり、その後冷えても性能は回復するが、そうでないものはかなり短い期間で元の性能に戻れなくなってしまう。もしどうしても使うとするなら1000キロ以内で交換したいと思うのは私だけではないはず。

化学合成油を使用するとガスケットやシールをやっける…とか、なんらかのトラブルが起こり…等、以前オークションに出品したBMW車両でやや失礼なものも含め質問が多く寄せられた事があったが、良いオイルを使用して滑らかなエンジンにせっかく育っていても解らない人には”猫に小判”状態でしょうか。オイル自体の理屈がわからなくとも高額である意味を少しでも考えればわかりそうなモノです。

東京の老舗ディーラー(レースにも出てますね)も実際は化学合成油を使用してますし、私以上にエンジンの開け閉めをしている方々も、理解しているからこその使用ではないでしょうか。

かなり話が逸脱しましたが、ついでにもう一つ。
数か月前、友人がR1150RTの認定中古車を購入しました。そのツインスパークのボクサーエンジンは化学合成油では無いもので調教されており、距離はおおよそ25000キロで程度は良い方の車両。
早速何人かで1泊2日のツーリングへ出かけ、みなで試乗すると、あきらかにエンジンのまわり方にザラツキを感じます。それ単体で乗っては分らなかったと思います。R1200から乗り換えても、旧いからとか、こんなモンでしょう?で片付けられたと思います。

しかしちょうど私はR1150RSのツインスパークで出かけており、それと乗り比べる事ですぐに気付きました。私の車両の方が距離数で7000キロ程若いのでイコール条件とは言えませんが、それを差し引いてもかなりの違いを感じました。そのオーナーも化学合成派である為、次回のオイル交換は化学合成油を使用するとの事ですのでその時にまた再度試乗して比較してみたいと思います。

しかし結局の所、化学合成油を使用せずともそうそう壊れる事は実際にはないでしょう。そう普通にツーリング等で使用するなら5~6万キロは全く問題無い。
要はそれ以内で必ず乗り換えてしまう頭があるなら、1リッター¥500のオイルを適当なスパンで交換していればいいでしょう。そう3000キロ毎にでも…。一番安いですし。末永く乗らない人なら、このブログは不快な事この上無いでしょう。すみません。大きなお世話ですね。

でも買う側からすれば、そんな中古車絶対買いたくないとも思います。五万キロの認定中古車を買うなら保証が無くてもネットオークション等で5000キロ程度のモノを探すか、最低でも1万キロ以内のモノを自分で育てたいと思ってしまいます。(自分の15RSは前者です)

前置きが長くなりましたが、というより後書きみたいになってしまいましたが、シルコリンPRO4の感想を少々。
やれた300Vとの比較なので良いのは間違いないです。当たり前です。
いやな振動を感じたオイル交換前のGSでしたが、交換後にはやはり滑らかさが蘇えり、タペット調整のおかげもありますが、確かに静かになりました。いやな振動も何処へやら・・・空冷エンジン及び気温が高い状態での性能が売りとの事で、オイル注入する際、300Vと比べやや硬さを感じ、気温が低いとエンジンの回りが重くなるかと思いましたが、意外にも硬さは殆ど感じる事はありません。

過酷な夏まで使用してみて、またどのように変化するのか楽しみなオイルである。