オーストリアの孤高
私は、タイトルにもあるように欧州車が好きです。
以前、ユーロ圏の一部を旅した際に会話で馴染めたのはドイツ人だった。
会話が成り立つから、欧州車が好きというと少々乱暴な気もするがそれも要因の一つかもしれない。
こと、オートバイに関しては子供時分から日本車を乗り倒し、ドカティという欧州車を初めて乗ったのはもう10年以上も前の事だ。
二輪オフロードの世界では知る人ぞ知る強豪である。
このオフロード一辺倒とも言えるKTMが完全なオンロード車両を作り始めたのは2003年くらいだっただろうか。
オフロード車両に17インチ等のロードタイヤを履かせる、いわゆるモタードという文化は随分と昔からあったが、本格的オンロード志向の車体を持つ車両は無かった。
このオートバイはあるレースカテゴリへ向けての初の挑戦を担った機種。
この機種より以前、2005年に発売した初のオンロード車である990スーパーデュークという車両があったが、街乗りの意味合いの強いモノだった。
よってクローズドターマック向けのレース車両は事実上これが初となる。
排気量は1194cc4サイクル8バルブの75度の挟み角のVツインエンジンを搭載し、最高出力はカタログ値で170PSを発揮。
トルクは軽く10キロを超える。
4輪では当たり前のシャフト駆動ではなく、ロスの少ないチェーン駆動。
この自前の個体は、チェーンサイズの狭小化を図っており、更なるフリクションロスの低減を実施している。
そして純正採用されるマルケジーニ製のアルミニウム鍛造製法で造られる軽量ホイールも大いに魅力。
そしてその軽量ホイールを支えるスィングアームもアルミ製の強固なモノ。
魅力的なドライカーボン製のフロントフェンダー、ブレンボモノブロックラジアルマウントキャリパー、そしてもちろんフロントホイールもアルミ鍛造の軽量ホイールを採用。垂涎のアイテム乱使用です。
WP製のフロントフォークのインナーチューブにはDLC(ダイアモンドライクコーティング)も施されている。
この辺りの一流品の採用は男である以上、そそる部分である事には間違い無い。これは4輪も2輪も同じだ。
このオートバイには、レースカテゴリ内でのライバルが日本4メーカー、BMW、ドゥカティ等々数多存在する。
性能自体はどれも大差無い。
しかし、ハイパワーで安価ではあるが、味気無く趣味性の低い日本車、そして限りなく日本車に近いBMW、けして悪くはないが、日本の街中に溢れるドゥカティに比べると、なんと個性的な事か・・・。
このエッジの効いたデザインからは想像出来ない程のフレンドリーな乗り味、サーキットでしか意味が無いと言われば、その通りだが、一流品で組み上げた全体パッケージングの所有感たるや国産車の比では無い。
これだから欧州車は的だ。

