能「夜討曽我」
作者 : 宮増(みやます)
場所 : 富士の裾野
曽我の十郎と五郎の兄弟
父の敵、工藤祐経(くどうすけつね)を討つため富士の裾野にやって来た。付いてきた従者の団三郎と鬼王に、母への形見を持たせて帰そうと説得するのであるが・・・
「最後まで共をするっ!!」
「許されないなら刺し違えて死ぬっ~!!」と言い張り言うことを聞かない
色んな理由を付けて説得を繰り返し、最後には彼らは泣く泣く帰ってゆく。
後半は討ち入りの場面
兄弟は仇を討つが兄は討死
弟は捕らえられる・・・
という討ち入り直前のお話
音止の滝(白糸の滝の一部)
芝川を水源とする落差25mの滝
この辺りで曽我兄弟は仇を討つ作戦を話し合っていましたがあまりにも爆音すぎてお互いの声が聞き取れません・・・
①お兄ちゃん(曽我十郎祐成)が「うるさぁいっ!!」と言ったら滝の音が止まったとか
②お兄ちゃんが「大事な話をしているのに心無い滝だ・・・」と言ったら滝の音が止まったとか
③お兄ちゃんが神に念じたら滝の音が止まったとか
様々ないわれのある滝であります
なかなかのド迫力ですよ~!
どれくらいの音なのか聴いてみましょう
私が滝の神様なら、他者に聞かれて事前にこの計画が漏れないよう、あえていつもより2割増しくらいで爆音にしちゃうかもネ(壁に耳あり障子に目あり)
で、お兄ちゃんに「うるさいっ!」ってね
なかなか心というのは理解するのもされるのも難しい
白糸の滝
こちらが「夜討曽我」の謡蹟(この地域周辺)となります
富士の雪解け水が湧き出して高さ20m
この日は滝のミストが凄いぞ~っ
スーハースーハーを繰り返し、肺の空気の入れ換えを積極的に行います
シュウカイドウも心なしか嬉しそう
ツユクサも元気いっぱい
この時とばかりにカタツムリ🐌発見!
素敵な伴侶を見つけるんだよ~!
今年はカタツムリ遭遇率高し
で、昼食は道の駅「もっくる新城」にて「鳥濃いラーメン」というラーメン
もう少し濃いほうが・・・良いかな?
と、いうわけで2日目は滝を満喫して終了でした
まだまだ謡蹟は残っているのでそれは次回のお楽しみです。
次回の謡蹟は何処にしようかな???
ちなみに曽我物語では
五郎は源頼朝の前に引きずり出されます。頼朝は五郎の豪胆さに惚れ込み助けたいと思いますが、仇討ちが繰り返されることを懸念。
工藤祐経の息子に身柄を引き渡しました。
工藤に身を寄せていた男が五郎の処分を買って出て・・・
太刀をノコギリ状に加工して
五郎の首を引きちぎったそうです。
烈火の如く怒った頼朝が「そやつを同じように擦り首にせよ」と命じますが、その男は五郎の亡霊に悩まされ狂い死んだといいます。
お読みいただき、ありがとうございました。
「小袖曽我」の本来の場所は神奈川県小田原になりますのでそちらを訪れたときにあらすじを書くことにしますね
皆様お楽しみに~