"8時だょ、全員集合!"



いかりや長介のクセのある濁声で始まるオープニング

ドタバタのコントにヒゲダンス、早口言葉

幼い頃からずっと楽しみに見ていたあの番組

当時のワクワクは40代なら誰しも共通の体験として持っていることでしょう。


その原体験とも言える番組をいまライブで体験できるチャンス

平日でしたが申込みをしない訳にはいきませんでした。


抽選の結果、見事に当選!

しかも、はじめてのアリーナ4列目という幸運を発揮!!

そのバーターという訳では無いですが、大事な出張と会議の間に挟まれるという強行軍での参戦と相成りました。

仕事カバンにサイリウムを忍ばせ、いざ武道館へ!


ライブ前日、出張先のホテルでサイリウムをチェックすると電源が入らない…

しばらく使って無かったせいで電池が液漏れしているではないか…

売店で電池を買って交換してみるも点灯せず。サイリウムは電池を外して保管しましょう。



ライブ当日

昼までに出張先での仕事を片付け、高速を飛ばして空港へ

15時のフライトでスタートには間に合わないかとも思いましたが、乗継を駆け足で行い30分前ぐらいには九段下の改札を出ることに。

前を歩くコート姿の女性のトートバッグから夏菜子ちゃん人形が顔を出している。

坂を登り見える光る玉ねぎ。どんどん気持ちが高まってくる。

田安門をくぐり、暗い外周、光の先に武道館の朱看板。心の高まりを抑えて静かに場内へ…


見えたステージ

シンプルな電飾で"THE MORIF"の看板

55年前のビートルズ公演のオマージュ!

シンプルにてベスト

ドリフが半世紀の時を越えて行う武道館公演のセットにコレ以外のものがあるだろうか?

バックバンドもそこそこ大編成の模様

ステージまでの近さに感嘆し席につく

歴史の重みに圧倒されて天井を見上げれば、そこには大きな日の丸

三沢がリングから見上げた日の丸

三冠戦の聖地でもある武道館に来たんだなという、また別の感動が込み上げてくる


場内のBGMはドリフの曲

会場のデジタル時計が17:58になったところでももクロのパーティー曲「HOLIDAY」に変わる

曲中のカウントダウンで会場が一斉に手拍子

開演を前に会場は既に一体になっている


DMBの面々が登場

竹上さん!鹿討さん!小澤さん!

ステージの反対側からコーラスのいづみ姉さん!もう一人は…まさかマユマックスでは??


オープニング

カトちゃん、仲本工事、高木ブーの3人が出てきて「ズンドコ節」

御三方がこのセットの前で生バンドの演奏で歌っているというだけで、本日の満足度が振り切れました笑


カトちゃんの55年前はもう二人いたんだよというMCがあり

ももクロちゃんも出てきて

「こぶ茶ルンバ」

ももクロコーラスがまたいいねぇ!


ここからは任せたということでももクロステージスタート


Overtureでぶち上げ一曲目は

「月色Chainon」

ライブのももクロはやっぱ凄い…

ダンスはどこの場面見ても美しい

そんで何よりサビのユニゾンがメチャメチャ綺麗

この曲ということもあるのだろうけど、鳥肌が立つぐらい、ほんとに凄かった


そして「ChaiMaxx」

そりゃくるよね!そんで踊るよね!笑

サイリウムも持ってない平服のサラリーマンが拳を突き上げてヒザ蹴りを日本武道館でかましてきました笑


続いて「笑一笑」

コレも踊るよね笑

だって目の前であーりんがかき混ぜるってやってんだもん笑

メンバーの表情が見えるアリーナ前列って凄いわ

途中、れにちゃんが前方の女子ノフにレスしてたのだけど、こっちまで幸せになれましたもの。



ここでステージ転換

かが屋がMC

次がさとし台本のドリフコントということで極度の緊張のため目をつぶって上を向いているとのこと。まさに泥人形か?


コントは「金メダル〜恩師候補」

ステージ左右にあるスクリーンに中年で金メダルを獲得した選手のインタビューが映る

40歳で競技を始めた理由が小学校の時の先生の好きなことをやれという言葉を思い出したからだという。

これを見て自分が先生だという人物が3人選手宅に現れるというストーリー


オリンピックや人のメダルを噛んじゃうという時事ネタを柱にしつつ、ネタの本質はコント師飯塚悟志のドリフに対する思いですね。


カトちゃんの絶妙なアドリブと仲本工事の空気感、さとしの鋭いツッコミ、寝てるだけの高木ブーの存在感

最高ですよ!



ステージ転換でかが屋がコント

「電車」

ももクロちゃん好きそうなネタ

乗客が友達同士でクイズを出していて、その答えが出る前に降りちゃたものだから、クイズを聴くこと無く聴いていた他の乗客がモヤモヤ。一人が自分の答えを言いに行ったのをきっかけに回答の列ができるというもの。

上手いなぁ


場面変わって全員でコント「お琴」

往年のコント

大会に向けて琴の練習

間違えたら罰ゲーム

鳩サブレの缶の蓋や一斗缶でぶたれます

ドリフのメンバーが間違えるとももクロが叩く

流れで何故か鹿討さんも叩かれることに

これは猪木のビンタとおんなじやつ



ステージ転換のMCはももたまあーりんとかが屋

普通のトークかと思ったら、玉さんいつもより毒舌。上手くコントに繋げている

先ほどのコント「電車」のなぞなぞを知りたがるメンバーというネタ

あーりんの末っ子キャラが爆発

KYあーりんにガッカリするリーダーの表情が秀逸すぎ



コント「雷様」

往年のコント

雷様コントは高木ブーといかりや長介のやり取りというイメージがあるのだけど、仲本工事の空気感が絶妙だった

今回は長さんがいなくてその役割も果たす仲本工事の存在感が抜群

今回は新しいリーダーが必要という事で話してると紫雷様のれにちゃんが現れる

れにちゃん鬼かわいい…というかタイツだけどラムちゃんスタイルでナイスバディが隠しきれない



ステージ転換してももクロ飯塚悟志のコント

「テンポーズ」

ここでもお笑いの神様に見初められた百田夏菜子

一発目のセリフで絶妙にトチる

こうなった時の転がし方をよく心得ているメンバーとさとし

すごすごと傍に捌けるメンバーが面白い

しかし黒いスーツにサングラス姿が良く似合ってる

リズムネタを取り入れたももクロならではのネタで飯塚悟志のツッコミが切れまくる

一人敵陣に突入するれにちゃんの姿に爆笑

オッケー!オーライ!

このネタはここだけにするのはもったいない

ネタを無事(?)にやりきり暗転の中で飛び跳ねて喜ぶメンバーが愛らしい



ステージ転換して"コミックバンド"ドリフターズの登場


最初の曲は55年前と同じ

「Long tall Sally 」

仲本工事のヴォーカルが冴える

カトちゃんの強いフロアタムがネタを期待させる

最後はカウベルで安定のコケ落ち


もう一曲、プレスリーを演ろうと

「トラブル」

適当な和訳はコミックバンドの真骨頂



全員を呼び込んで早口ことば

生バンドの演奏が嬉しい

チャイマにも取り入れられたあの振付!

自然と体が動きます

ステージ上でもさとしがノリノリで踊っている。同世代だものなぁ、感無量ですよ。

ここでもリーダーのコメディアンぶりが発揮される。もう、フラでもおもしろい

最後はココナツサークルをひと回り


直後のMCでカトちゃんがかが屋の早口が言えて無かったとかなり際どいもも禁でイジる笑

この時メンバーは知らんぷりを決め込もうと気配を消すのだが、ちょっとうつむき加減のあーりんが笑いを殺しきれてないのがなんとも



ここからはドリフの演奏で、もリフメドレー

「走れ」でサイリウムの海を見せ、「誰かさんと誰かさん」「ほんとにほんとにご苦労さん」とドリフ往年のヒット曲を繋げる

これを受けて「怪盗」「コノウタ」とももクロ二本柱。

ここでさとしにサプライズで「My Truth」

奥さんのコーラスで日本武道館のセンターで熱唱するさとし笑

最後は「ミヨちゃん」をももちゃんと替え歌で

なんとも贅沢なメドレー


最後は全員でもちろんこの曲

「いい湯だな」

夢のような時間もさよならするのは辛いけど、時間だよ仕方がない

カトちゃんと玉さんが一緒に手を振りながらステージを捌けていく

アリーナは総立ちで万雷の拍手

拍手はずっと鳴り止まず、バンドメンバーの最後の一人がステージから居なくなるまで続きました

皆んな気持ちは同じでしたね




会場の外はスッキリとした涼しさ

それとは対照的に熱を持った手のひらの感覚を感じながら、月夜を帰路につきました






MVPは色々な夢を一度に叶えた飯塚悟志