21グラム
心臓の提供者を待つ大学教授(ショーン・ペン)
キリスト教を信じ更正した前科者(ベニチオ・デル・トロ)
平凡で幸せな生活をおくる主婦(ナオミ・ワッツ)
交わることのなかった三人の人生が、一つの交通事故によって交錯する
主要キャスト三人は2003年のアカデミー賞に全員ノミネート
時間と空間をブツ切りにした編集でも話題になった
- 東北新社
- 21グラム (初回出荷限定価格)
とても重厚な映画です
かわいらしい串の刺さったサンドイッチとか、
ポークチョップとか、星条旗のタンクトップとか、
出てくる小道具はどこにであもあるものなのに重厚
重厚な映画を撮影するときは、
小道具も重たかったり無機質だったりするものです
その方が視覚的な圧迫感や緊張感を出せるわけですから
でも、この映画はそんなことはしません
子供の玩具もちゃんと撮ります
その演出が、リアルさを出すとともに
交通事故という悲劇の酷さを際立たせ
本当にやるせない映画にしています
この映画はキューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』と同じテーマです
『時計仕掛けのオレンジ』は極悪非道主人公を
最新の更正システムを使って、善人にする
しかし、問題があって彼を元に戻す
そして「元に戻った」と叫んで、喜んで女を犯す主人公のシーンで終わり
この映画も「元に戻って」終わりです
問題になっているのは「臓器移植」と「人口中絶」
どちらも議論を要する問題であり、
人間が神の領域に手を出そうとしているバベルの塔の命題を含んでいます
バベルの塔は雷によって崩れましたが
「臓器移植」と「人口中絶」にはどのような鉄槌がくだるのか?
元に戻るとは一体?
本当に優れた脚本です!
一見の価値ありですが、話題のブツブツ編集で内容が
わかりづらいかもしれません
わからなったら二回観よう!