フライトプラン | マイノリティー=マジョリティー

フライトプラン

航空機設計士のカイル(ジョディー・フォスター)は、

最愛の夫を事故でなくし悲しみにくれる

夫の遺体を引き取り、彼女は自らが設計した飛行機に

六歳の娘ジュリアとともに乗り込む

ところが、飛行中に娘が突然姿を消してしまい…


ネタバレはなし


まず飛行機という密室の環境を最大限に利用した

演出が素晴らしい


狭い通路に、時々揺れる船内

閉所恐怖症の気はないが、十分怖かった


そしてフライトアテンダントの表情が秀逸である

この『フライトプラン』は、映画への抗議のため全米のフライトアテンダントが

ストライキをしたという問題作である


たしかに、彼女たちの接客態度は良いとは言えず、

陰謀にも加担している


しかし、私はこれこそがフライトアテンダントの真の姿だと感じた

彼女たちはいつも笑顔を絶やさず、ニコニコしている

それ故に彼女たちの感情を察することはできない

その人間味に欠けた笑顔は逆に、乗客に不安感を与えるのではなかろうか?


「笑顔の裏に何かとんでもない感情を抱えているのではないか?」

という不安を、私はいつも感じる


出迎えも見送りも、飲み物を配る時も、笑顔のフライトアテンダント…

変化のない表情は無表情と一緒だ

厚い化粧がさらに彼女たちのミステリアスさを増加させる


たしかにフライトアテンダントは、人間味に欠けちょっと不気味な職業である


そしてさらにホラー度を増加させるのが照明の効果である

深夜のフライトで機内は暗い

明かりと言えば、乗客用の椅子の裏にあるスクリーンだ

つまり下からの照明である


この薄明かりに例のフライトアテンダントの顔が照らされると…

懐中電灯を下から照らしたような効果で、おどろおどろしさがアップ


もう怖くて飛行機に乗れません!


このように演出面ではかなりよくできた映画だった

脚本はツッコミどころ満載なものの

楽しめる内容である


ジョディ・フォスターの存在感もさすがで、かなりオススメだ