kaniの遠足に行ってきました。


例年、遠足は5月だったのですが、原発事故の影響で、予定は未定状態でした。

今回の遠足はユニセフの「おもいっきり!そとあそびプロジェクト」 という支援を活用したものです(リンクのサイトに紹介されている幼稚園は、うちの子どもが行っている保育園とは関係ありません)。


このプロジェクトでは、外遊びが自由に出来ない福島の子ども達のために、バスを提供していただき、設定してあるコースに行くことができます。

市内コースは、園外活動ですでに参加したことがあります。


ちなみに県外コースもありますが、保育園の子ども達には移動時間、活動時間が長くなってしまうので難しいかも知れません。

今回は市外コースで会津方面へ向かいました。それでも例年の遠足に比べ、遠方へのお出かけで、解散時間も遅い設定となるため、3歳以上児のみの参加です。



あっちょんぶりけな毎日
お弁当のリクエストは「タラコのおにぎり」と「おさかなフライ」です♪


今回も夫は休みをとることができず。

nicoを預けるところもなく、保育園の先生方も連れて行ってもいいとは言ってくれたものの、親子で活動する時がたいへんなんだよね…。

というわけで、子守り要因に、夏休み中の小学生monも一緒に行ってもらうことにしました(ちゃんと、保育園に確認しましたよ~)。

頼りにしてるよ、おねえちゃん♪


実は、今まで、遠足のお菓子は、子ども達がいない隙に、私がこっそり買って用意しておきました。

これまでは2人とも同じ保育園で、一緒に遠足に行くのが当たり前だったから、できれば同じものを食べてくれれば、余計な心配はなかったのよね。


ところがさー、ほら、小学生はすでに一回行ってるじゃないですか、遠足に。お菓子も自分で選んで。

kaniも今回、自分がお菓子を買ってもらうことには異様なまでの執着を見せていたし、小麦が食べられるようになった分、選択肢も広がっただろうと考えて、初めて自分で選ばせてみたわけです。


選んだものは、グミとかキャンディとか、これまでとあんまり変わり映えしないものでしたが、唯一、ベビースターなんか選んだところがこれまでとは違ったところかな。


「kani、もしお友達に食べられないお菓子をもらってもね、いらない、なんて返さないで、お家に帰ってからお姉ちゃんと交換しようね。」

「うん。」

「あと、食べられないものをもらっても、代わりにお菓子はあげるんだよ?」

「うん。」

「あと、食べたことのないものは、お母さんに見せてから食べるんだよ?」

「うん。」

「大丈夫?」

「あのさー、おともだちは、あたしがあれるぎーでたべられないものしってるからだいじょうぶだとおもう。」

「え、そうなの?」

「うん。しってるから。」

4歳の子どもって、そんなにしっかりしてるんですかい?


ま、いっか。


当日はがっかりするような雨。

天気予報では会津は午前が70%、午後80%の降水確率。

「おそらのいじわるーーーーっ。」と叫ぶ4歳。

まぁ、しょうがないさ。

nicoのバギーをバスに積んでもらう段取りをつけておいたけど、この雨じゃ、傘もあるし、バギーは無理よね。

先生には「バギー、やっぱりいいです。」とお断りし、スリングひとつでバスに乗り込みました(それでも荷物はすごいことになってます)。


主任の先生がバスの中の挨拶で「雨ですけど、雨もいいじゃないんですか?雨の中の景色を見る事なんて、普段あんまりないですものね。せっかくなので、普段とは違った楽しみを見つけましょう。」と言っていました……が。

現地(雨のため予定を若干変更)に到着すると、なぜか、…晴れてました。


バスを降りる時、主任がニヤッと笑って「おかあさん、やっぱりバギー持ってくれば良かったわね。」。ホントだよー、もうーー。


屋内の施設を見学後(ほんとはそのまま昼食だった)、天候が回復したので、外で昼食をとるべく再異動。

予定どおり、かけっこでジュースをもらい、外にシートを敷いてお昼ご飯となりました。


昼食もそこそこにお菓子を配り始める女子たち。

去年、お菓子交換のマナーは学習したので、私もお友達に配るためにミニゼリーを一袋持って来ていました。

早速、kaniのところに集まったお菓子は「パイの実(個装)」「カルピスキャンデー」「うまい棒」。

ちーん。

…食べられるの、一個もないし。


kaniはお菓子をしばし見つめて、カルピスキャンデーを手元に残し、パイの実とうまい棒を姉の方にずいっと渡しました。

うーん、それは飴でも食べられないんだよネ…。


そのうち、ミニゼリーが2~3個集まってきたので、「kani、その飴は食べられないんだ。」と教えると、黙って飴も姉に渡しました。

「ほら、お返しにゼリー配っておいで。あと、お菓子あげたい子にはあげてきなよ。」

というと、モジモジと恥ずかしそうにしながら、靴を履いてお菓子配りに参戦しました。

戻ってくると、何かしらお菓子を握りしめ、食べられるかどうかも分からない戦利品は、大事そうにkaniのリュックに収められました。


そのうちに。

お菓子配りはエスカレート。親が意図しない「個装されていないお菓子」まで飛び交うように。

まずは隣のユウちゃんにもらったグミ3粒。

グミだと大丈夫だと思うんだろうね。慎重なkaniがパクっと口に入れちゃったのよ。

「あ!」というと思わず噛むのも飲み込むのもやめるkani。

「ユウちゃん、ゴメン!おばちゃんに袋見せてくれる?」

渡された袋の裏を見て「セーフ。」というと、ホッとしたkaniがモグモグ…。

ユウちゃんのお母さんが、「そっか、アレルギーなのよね。わからないもの食べられないよね。」と気遣ってくれました。

その次は、どこからかラムネを3粒握って帰ってきた娘。

これは乳成分入りなのよ。やーめーてー。

そのまま姉にパス。

その後、ココちゃんが現れ、キャンディを3つくれました。見たことのないキャンディだったので

「ココちゃん!おばちゃんに袋見せて~。」と袋を借りて、こちらもセーフ。


芝生の上では、昼食を終えた子ども達が、ボール遊びやらかけっこやら。

「遊ばないの?」と聞いても、kaniはニコニコしてミニゼリーとキャンディを配って、食べられるか分からないお菓子と物々交換してました(隣の男子はまるでわらしべ長者だったわ)。


集合時間が近づくにつれ、再び雲行きが怪しくなってきました。

バスに乗る頃には、ぽつぽつと雨粒が落ちてきて。

いやはや、日頃の行いだよね。遊ぶ時間までは降らなかったんだから。


「今日楽しかった?」

「うん!」とニコニコのkani。

「何が一番楽しかった?」

「あのね。おともだちにおかしをあげたこと。」

そっか。お菓子をもらうことじゃなくて、あげることが楽しいって、おかーさんはちょっと思いつかなかったよ。

楽しくて何よりだったねぇ。


monも妹と一緒について行くだけは楽しくないかと思ったけど、なかなか楽しかったようだし、本当ならば娘3人連れての親子遠足なんてないはずだったから、疲れたけど良かったなぁ~。


来年はnicoは保育園でお留守番。夏休みに行くのなんてきっと今年だけだろうから、kaniとだけの遠足になるよね。

そうするとkaniと遠足に行けるのもおしまいだし。

母一人で、3人子連れ、周りのお母さん方にもずいぶん同情されましたが、結構楽しめたなぁー、と思います。

monもnicoもお疲れ様でした~。