今日は卒園式がありました。


22名の卒園児のうち、2名が欠席。あとは全員出席できました。



いろいろと物資が揃わない中、先生方が心を込めて精一杯準備してくれた式。

本当に、先生方には感謝の思いでいっぱいです。


私の隣は、monの仲良しのHちゃんのお母さんだったんですが、もう、冒頭から泣き出しちゃって。なんか妙に冷静になってしまった私。

子どもから親に向けての感謝の言葉では

「おかあさん、いつもおりょうりしてくれてありがとう!」

と言われても、笑顔で聞くことができました。


その後園長先生のお話。

ここで、私の涙腺がユル、ユル、とゆるみ始めちゃって。

やっぱり、震災後、みんなたいへんだったんだな、という共通の思いがあって、同じ思いをわかちあった思いでした。

ああ、この子たちは、このたいへんな時に卒園式ができて良かった。

きっと、一生、忘れないでいくに違いない。


そう思いました。


園長先生が(気さくな方で、いつもノー原稿のいきあたりばったり)、

「お父さんやお母さん方も、本当に不安な思いがいっぱいあろうかと思います。でも、これから、日本のお父さん、お母さんとして、力強く生きていって欲しいです。」

と感極まった感じで言ってくださった、思いがこっちにものすごく伝わりました。


その後、園児のお別れの言葉。


もう、こらえきれず、涙、涙でした。


ふと気づくと、歌いながら、monが涙を流しはじめました。

絶対、泣かないタイプだと思っていたのに、泣きながら、一生懸命歌う姿に、私もさらに涙。

mon、母の涙に気づき、さらに涙。

親子で、ポロポロ涙が止まらなくなってしまいました。


クラスに戻って、担任の先生のお話。


あの大地震の時、子ども達は、おやつの準備をはじめたところだったのです。

突然の大きな揺れに、まずはテーブルの下に避難したものの、揺れがおさまらず、裸足のまま、園庭に避難しました。

「私も、すごくこわかったんです。」

先生は声を震わせながら、そう言いました。


小さい子たちは、まだパジャマの子もいて、外は雨が降り始め、とても寒い。

先生方が、中から外に、マットや布団、毛布を投げて、子ども達は、その毛布を自分より先に、お友達にかけてあげたり、小さい子にジャンパーを着せてあげたりしたそうです。


雨は雪になって。


子ども達だって、寒くて怖くてたまらないはずなのに、一人暮らしのおじいちゃんを心配する子、親戚を心配する子、泣いている子の手をぎゅっと握って「だいじょうぶだよ」と励ます子。

先生は、子ども達の成長を、ものすごく感じた瞬間だったそうです。


monは1歳で保育園に入りました。

最初の保育園は3歳半まで。引っ越しでさよならしました。


次の保育園は3歳半から4歳半までの1年間。

妹のアレルギーによる、保育園と親との確執に巻き込まれた形での転園。


今の保育園は4歳半から6歳半までの2年間お世話になりました。


この保育園に来たことは、monのためにもとても良かったと思っています。

親の都合で、さんざん振り回してしまったけれど、最後には笑顔いっぱいでこの保育園とお別れすることができました。


同じ小学校に進む子は一人もいないけれど、素敵な仲良しのお友達がたくさんできました。

お友達から見たmonは「なわとびがじょうず。えがうまい。」


6年過ぎると、中学校では再会できるお友達がたくさんいます。

それまで、みんな、元気でね。


うちは、まだkaniが残り2年、nicoは冬に入って、そこから5年がありますので、保育園とはまだまだこれからです。

子ども達を大切にしてくれる、素晴らしい保育園に入れて、子ども達もこの保育園卒であることを、本当に誇りに思います。


あっちょんぶりけな毎日
満了・修了の祝い菓子。


左から、

子ども達がよく散歩に行った近くの山、

保育園のマークである桜

今年の年長さんがかわいがってお世話したウサギ(2月に亡くなってしまった)

をイメージして作ったそうです。


全部kaniも食べられます。感謝!