県外に住む友人知人からも、安否を気遣うメールなどいただいて、感謝です。


こちらはまだ断水状態ですが、今週末には復帰の見通しのようです。先が分からず、不安で衣服もなかなか交換できませんでしたが、これから子ども達に清潔なものを着せてやることができそうです。


また水も、こちらは田舎なので、給水所以外にも、地下水をくみ上げている方もいて、知り合いから徐々に「お水大丈夫?こっちで水もらえるよ。」と情報が集まってきています。


昨日は分けていただいた地下水を鍋で沸かし、nicoをやっとのことでお風呂に入れてやることができました。


ただ、ガソリンが手に入らないので、赤ちゃんがいる我が家はむやみやたらと車で外出することもできません。


昨日、地震後初めて、コープに行きました。

お店の方が、品物を店から出して、外で販売。フリーマーケット状態。

品物も、生鮮食品は手に入らないので、やっとで豆腐・茄子・にら・せんべい・ペットボトルのお茶など購入してきました。

どうやら、品物ひとつ100円とか、そんな感じのどんぶり勘定でやっているようです。


近くの友人からも連絡が入り、品物のあるスーパーなど教えてもらいましたが、どうやら何時間もレジに並ばないといけないようで・・・。


とりあえず今ある野菜、肉、魚を計画的に食べていくしかないようです。


こちらでは原発の事故を巡り、信憑性の定かではないチェーンメールのようなものが次々と送られてきます。


確かに怖いです。

怖いのだけれど、よく分からない人が、むやみやたらと恐怖心を煽るのもどうかと思います。


信憑性のない憶測が、差別や、風評被害をもたらすのではないか、と心配されます。


ただ、念のため、子どもは外に出さないようにしています。


それ以外にも、海藻を毎日食べさせろ、とあちこちから電話やらメールやらきたりしますが、じゃあ、どこで海藻が手に入りますか?

海藻を買うために、ガソリンもないのに、むやみに店を探す人が出てパニックになるのでは?

原発の危険と近い人ほど「毎日海藻を」なんて生活からはほど遠いのではないでしょうか。


一番がっかりしたのは、他県に住む知人から、「危ないから今すぐ身の回りのものをまとめて、逃げる準備をした方がいい」とメールがきたことです。

無責任に人に避難など勧めるべきではありません。

行く場所もないのに、ただ恐怖心だけ煽られても、二次災害を招いたりするだけではないでしょうか。


本当に、まだまだこちらでは、普通の生活にはほど遠いのです。

食料品を手に入れるための手段も非常に限られていて、先行き不安です。

原発のことも非常に気がかりですが、今は冷静に、できるだけみんな落ち着いて過ごすことが大切だと思います。


家族を失った方。

安否が分からない方。

家をなくした方。


これから、どうやってやっていけばいいのか分からない人がたくさんいます。

その人達のことを思うと、胸がぎゅっと苦しくなります。


でも、私たちも今は、「自分のことで精一杯」なのです。


でも、まずは助かった命をたいせつにしなければ。


水や電気の安定供給のためにも、水や電気が通っているところにお住まいの方々も、できるだけ節水・節電をお願いします。


私たちも、ネットやメディアに溢れる情報を、冷静に受け止める必要があると思います。

こんな時だからこそ、ネットに書く方にも、読み手にも、慎重さが必要なのかも知れません。