心配して、メールやコメントを下さった皆様、ありがとうございます。


我が家は震度6強の地震に見舞われましたが、家は無事。

子どもを迎えに行ったり、実家の様子を見に行くのに市内を東西に車で走りましたが、市内では、一部道路の亀裂(陥没?)が見られたり、塀の倒壊、屋根の崩落など見られましたが、住宅の目立った倒壊は見受けられませんでした。

(納屋や物置などの倒壊は見ましたが・・・)


その日は停電していたので、懐中電灯をつけて、炊飯器の中のごはんと味海苔、魚の缶詰で夕食を済ませました。

真っ暗で、暖房もないので、早めに布団に入り夜を過ごしました(いつでも避難できるように防寒着、簡単な身の回り品をまとめておいて)。

夜中もひっきりなしに聞こえる救急車と消防車のサイレンの音。余震も断続的に続いていましたが、何しろ情報がない。

どのあたりの地域の人は避難しているのか、避難所はどこにあるのか、市内の被災状況はどうなっているのか。


周りがどうなっているのか、まったく分からず不安な気持ちで夜を過ごしました。



当日の夜まで水が出ていたので、電気さえ復旧すれば・・・と浅はかに考えていましたが、それが間違いの素でした。


翌朝(おそら(夜中か?)には市内全域が断水。

水をためておけば良かった、と後悔するも時すでに遅し。


手を洗う水がない。食器を洗う水がない。


しかも、外には3月の雪。

暖房もないし、家の中で布団を膝に掛けて過ごします。


朝は冷凍庫に入っていた米パン、ジュース、バナナを子ども達に食べさせ、大人はわずかに残ったご飯を温存。夫は車に入っていたお菓子と、私はおせんべい、バナナでつなぎます。


朝イチで夫が自転車で買い出しに。

水(ペットボトル6本)、電池、サ○ウのごはん、バナナを買ってきますが、一番欲しいカセットコンロは手に入らず。


幸い二日目は、日が差したので、家の中はそれほど寒くなく、また気分的にもすこし持ち直すことができました。

と、同時に冷蔵庫の中身が心配。気温上昇で、傷むのでは??とかなり不安に。


市内でも電気が通っているとこをがあると、家の状況を見に来たハウスメーカーさんから聞いて知ります。

歩いて数分の義実家は午前11時頃に電気が来ます。


昼まで待つも、電気が届く気配がないので、シリコンスチーマーに野菜を切って肉と水・塩を入れて、義実家に電子レンジを借りに行きます。

包丁は肉を切るのには使わないようにし、使ったらすぐウエットティッシュで拭き取ります(nicoのおしりふきを前日に箱買いしていた)。

まな板も汚れがついても洗えないので、チラシをひいて、切ったらチラシを捨てるようにします。


昼も子どもは米パン。

大人は残ったごはんを分け合って。

肉と野菜、塩味にみんな飢えていた。シリコンスチーマーの蒸し野菜をあっという間に平らげてしまいました。

冷凍庫に、備蓄の豆乳アイスがあることを思い出し、柔らかくなったアイスを子ども達に食べさせます。



箸も洗えないので、食べたらティッシュ&ウェットティッシュで拭き取って終わり。


午後になって、13:30すぎ、電気が通じます。

夫と私、ガッツポーズ。

これで、食事が作れる、お湯も沸かせる。


地震が来た時、家には米も野菜も肉も魚もあるから、しばらく大丈夫、とタカをくくっていましたが、電気が来なければ何もできない。

加熱しないで食べられるものなんて、お菓子と缶詰ぐらいしかない、ということに正直焦りを感じていました。


地震から20時間以上たって、やっとで被災状況がわかりました。

一番情報が欲しい人のところには、実際、なんの情報も届かない、ということが今回強く感じたことです。

テレビやネットに繋がらないと、市内のどこで避難所を開設しているか、市内のどこに給水所があるかわからないんですから。


夕方、家中の水筒を集めて、夫に給水所に行ってもらいます。

せめてnicoの体を拭いてやりたい。


着替えも、洗濯がいつできるかわからないので、同じ服を続けて着たりしています。

nicoが一番着替えの予備がないんだよねーーー。

肌が確実に悪くなっていてかわいそうです。


夜は、冷蔵庫の挽肉を消費すべく、ハンバーグをつくりました。

こねるのにも手を汚せないので、ポリ袋をかけ、お皿や茶碗にはラップやアルミホイルをのせ、汚さないように食べます。

同じく消費しなければならなかったもやしでスープを作りますが、スープって、お水使うんだねぇ・・・。

明日から作らないようにしよう。


夜は温かいご飯、スープ、ハンバーグ、焼いた野菜を食べることができました。

日頃、いかに贅沢をしていたか、ということが身にしみてわかります。

娘達、なんの文句も言わず、むしゃむしゃとごはんを平らげます。


避難所にいる人たちは、夜やっとでおにぎりとお茶が届いたとか、それすらも届かないで孤立している人が何百人もいるそうです。

私たちは、自分の家で、家族が無事で、食事もちゃんと三回食べられることに感謝しなければ。

娘達にも、それをよく聞かせて、今は大変な時だから、いつもと同じようにできないことも我慢するように話しています。


避難所にいるアレっ子たち、アレっ子のお父さん、お母さん、不安でいっぱいだろうな。


実際、我が家だって避難勧告が出たら、食事、食事どーすんだよ?って思います。

nicoは母乳なので大丈夫ですが、ミルクだったら、お湯もないし、ましてやアレルギー用ミルクなんて、ちゃんと確保できるのか。


今は原発の情報が心配です。

正確な情報より先走って、いろいろ恐怖心を煽るようなメールが送られてきたりしています。


守らなければならない子どもがいますので、冷静になって、情報をちゃんと集めて行動したいと思います。