お久しぶりです。
今日は、だいぶ経ちましたので、脱毛と色素沈着の経過を綴ってみようと思います。
思い返せば、5年前、
いや、そろそろ6年前。
突如として告げられた卵巣癌卵黄嚢腫により、抗がん剤治療を選びました。
治療を始めて2週間足らずで脱毛や色素沈着は始まりました。
あれから5年。
外来も卒業した今、私ごとながら結婚し、髪を結う、ドレスで肩を出すことができました。
しかし、いまでは日常生活の中でもまったく気にしません。
ドレスではボディメイクを施してもらいました。(バタバタしてたので5分ぐらいの…)
よーくよく見ると、完全に色素沈着がない肌ではないですが、気になるほどではないくらい、記録としての写真ではわからないくらい隠してもらうことができました。
今は新しい家族と、より家族になるため、穏やかな日々を過ごしています。
病気になって以来、一番変化の多い日々を過ごしています。
この先の不安はゼロではありません。
でも、それ以上に考えることがあるからか、今までよりももっと生きなきゃと気張っているからか、あまり不安なことは考えません。
全てがうまくはいかないことはわかっていながらも、今の「家族」を前向きに過ごしています。
私は恵まれていたと今になって心から思うことはたくさんあります。
それは、
生きていること。
これに尽きると思います。
そして、私の経験も多くの中のたったひとつでしかない。
このことは、闘病から期間を置いた今、改めて思うことのひとつです。
昨今、癌については様々な報道があります。
それに伴い、癌に関する様々な憶測や情報も正しいものから事実とはそぐわないものまであります。
これらの情報は、当然、私たちのような癌患者も多く目にすることがあり、その度に一喜一憂することもあるのではないでしょうか。
事実、私もそうでした。
キーワードを入れては影響され、喜んだり、悲しんだり、不安になったり。
でも、決して参考にしないわけでもありません。
時に、共感し、参考も、警戒もできるときもあります。これらの情報に助けられたときもあります。
たくさんの情報のなかから良いものを選択して、前向きでいる、それだけで一歩なんだということを最近よく思います。
私も備忘録のような形で闘病から今までを記していますが、もし誰かの一歩になっていたのだとしたらいいなと思い、今回の髪のことも書いてみました。
では、また近況に変化があればまた。