Mr DAVE MASONにお会いしたのは、1984年の8月の事だった。折からロスアンジェルスで
ライブの為に来ていた彼がGibsonのファイヤーバードを求めに隣の店、ノーマンレアギターズに遣って来た、小生のショップで微調整に来て店頭に飾ってあるTAKAMINE12弦ギターに興味を示しいきなり、弾き出した。メッチャ上手いその音に奥の工房に居た小生は引き寄せられるように店に行った。
暫く、彼のPlayに聞き入っていた。試奏が終わり小生に、(これは幾らなの?)と聞いて来た。改めてその顔を見て、(貴方は、、、Mr Dave Masonですか?)と聞いていた、、、(Yes!I am)と微笑んで答えた、なんと、あのフリードウッドマックのギターリストのDaveその人だった。
(このギターお気に入りですか?)そう聞くと(良い音するね~~)と言う、(では、どうぞ、使ってください)そう言うとキョトンとした表情で小生の顔を覗き込んだ。(えっ?それって、このまま、持って行って良いと言うこと?)そう言うので。(もちろん、貴方に弾いて頂けるなら本望です。)そう言うと(では、今夜のライブから使うので君も観に来てくれる?)(もちろん)そう答え、(それならリハーサルの時間までに、微調整をしてお持ちします)そうしてリハーサルに間に合うようにチューニングをしてお届けした。その夜のライブはこのギターが大活躍だった、そして彼の素晴らしい歌の世界に酔わされた、、、すばらしい。高級なワインに酔わされた気分であった。
その翌日、彼は小生の工房にやって来て、Moonのギターを2本注文して頂き、ランチに御招待すると気軽にご一緒して頂いた、その際にフリードウッドマック時代のお話や、ピーターグリーンの話など伺い、小生にとっては、珠玉の時間であった。
それ以来現在まで長いお付き合いをしている。彼の歌心は、沢山のシンガーに理解してもらいたい。
尊敬するアーティストである。