今日はドイツに帰る日だ。
でも妻の機嫌はよくないままだ。
なんとか羽田空港まで見送りに来てもらう。

行く途中のモノレールのボックスシートで幼児を連れた夫妻が前に座る。

最後まで試練か。
妻の気持ちを考えると、なんて言葉をかけていいのかわからず、黙ってしまった。ショボーン
カウンセリングの先生曰く黙り込みはよくないのを知っていたが、うまく対処できなかった。反省。

国際線ターミナル駅についたが、妻は

「国内線ターミナルでの買い物が目的だからまたじゃあね真顔
とのことで、私だけ先に降りる。

妻はそのままモノレールで国内線ターミナルへ向かった。

チェックインを済ませてドイツ人同僚へのお土産(扇子)を買い、妻が国内線ターミナルから戻ってくるのを待つ。

妻と合流後は羽田空港内を散歩するも、妻は終始ネガティブ発言を連発。
何を言えばいいのかわからずに悩むも、無言は禁物。

妻がイライラしたまま時間が過ぎ、出国の時間となった。
愛情あふれる別れとは程遠い状態。
妻は出国ゲートまで来てくれそうにない。
そのため、私がモノレール駅まで行き、妻を見送る。
モノレールを見送りながら、一人残された妻を思うと涙が出てきた。

そして私は出国。
その直後に郵便物を発送し忘れたことを思い出す。
窓口での受け取り期限が過ぎた株主の配当金の証書と、受精卵の凍結の更新手続きに必要な戸籍謄本の郵便取り寄せの申請書だ。

窓口に話すも、出国取消は時間がかかり、残時間では厳しいとのこと。
諦めざるを得ない。
悪いことは妻にすぐ伝えなければ更に怒られることをこれまでの経験で学んでいるので、ラインで事態を伝える。

「くずすぎる」
「死んだほうがいい」
意気消沈。ショボーン

妻に電話するも、
「ドイツに戻るのやめて飛行機キャンセルしろムキー
等の辛辣な攻めを受ける。


今回、流産の知らせを聞いて急遽日本に帰国したが、私が妻に対してできたのは手術の同意と立ち会いだけで、メンタル面での支えになってあげられなかった。
最後の最後も怒らせてしまい、絶望感でいっぱい。

唯一救われたのは、怒りの電話のあとに妻のお母さんに代わってもらってからだ。(妻の母親が私の家に来ていた)
久々の日本食でお母さんの豚汁が一番最後美味しかった、お父さんによろしくお伝えください、と述べ、それではさようならと母親に伝えた時、電話越しに妻の
「じゃーねーちゅー
という子供のように元気な声が聞こえた。

この元気な声が常に戻ることを頼りに、これからも頑張っていきたいと思った。

(ちなみに郵便物はドイツの郵便局から出す。)