ふと思いついて数えてみたら、今日でちょうどひと月めだった。
ダンナがずっと家にいるようになってからの日数だ。
次の仕事についたとき、朝起きるのがつらくならないようにと、今も私は6時半起き、ダンナは7時起きを続けている。
8時くらいに朝食を済ませ、その後はキッチンの丸テーブルをはさんで私は仕事、ダンナは勉強タイムだ。
私は日によってライター仕事のときもあれば、作家仕事のときもあり、スクーリングの日が近づけば、講師としてカリキュラムを組むこともある。
ダンナの勉強は、もっぱら趣味のドイツ語かカント、毎週土曜に通っているキャリアコンサルタントスクールの復習だ。
こんなことをしていると、小学校のころ、友達の家で一緒に勉強したことを思い出す。
「みんなで勉強しようよ」
なんて言って集まっても、たいがいは勉強よりおしゃべりのほうが多かったっけ……。
そうなのだ。
夫婦とはいえ、それぞれのバイオリズムが異なる以上、向き合ってそれぞれの仕事をしていても、必ずどっちかが先に飽きる。
より正確に言うなら、長時間のデスクワークにまだ慣れていないダンナのほうが先に飽きる。
「ねえ、今日の昼ご飯何にする?」
私は昔から朝食はきちんととるが、ダンナは朝食抜きのヒトである。
私は朝はトーストとミルクティ、ヨーグルトを食べるが、ダンナはミルクティを2杯だけ。
先に空腹になるのも無理はない。
――と、理屈の上ではわかっていても。
せっかくペースに乗りかけた作業を中断し、昼食の支度をするのは正直つらい。
しかしなー、ダンナに料理をやらせると、余計にこっちの仕事が増えるしなー。むー。
味噌汁に入れる大根をきざみながら、ふと思った。
あー、こういうイライラって、ふつう、同棲してる恋人同士が感じるのかも。
私たちは恋愛結婚だが、お互い自宅だったので、結婚するまで同棲の経験はない。
結婚当時は二人とも会社勤めだったから、こんなにべったり一緒にいるのは初めての経験なのだ。
いや、同棲してる若者だって、バイトだ何だで忙しくて、こんなに一緒にはいないかな?
そういう意味では、むしろ、リタイヤした老夫婦に近いかも(笑)
バイトだ何だと駆け回る体力があるほど若くなく、
さりとて、
リタイヤしている両親の世代ほど経済的に余裕もない。
なのに、
すべてを達観できるほどには老いてない。
なんだか妙~に中途半端な『中年同棲』の私たちであった。