今日は1日読書の日
最近は
試験とか講座とか色んなことが重なって
全然読めてなかったから
一気に1冊読み終わりました
『流れ星が消えないうちに』 橋本紡 新潮文庫
あらすじ
忘れない、忘れられない。あの笑顔
を。一緒に過ごした時間の輝きを。
そして流れ星にかけた願いを――。
高校で出会った、加地君と巧君と奈
緒子。けれど突然の事故が、恋人同
士だった奈緒子と加地君を、永遠に
引き離した。加地君の思い出を抱き
しめて離さない奈緒子に、巧君はそ
っと手を差し伸べるが……。悲しみ
の果てで向かい合う心と心。せつな
さあふれる、恋愛小説の新しい名作。
この前読んだ
この作者さんの
『九つの、物語』も同じやったけど
まず主人公の大切な人が
亡くなっているっていう状況が
前提としてあって
その悲しみを
どう乗り越えていくか
そこからどう踏み出していくか
っていうのが書かれていて
だから
物語は切ない空気に包まれてる。
どう願っても
どんなに泣いても
絶望したところで
一度亡くなってしまった人は
かえってはこない。
でも
全てを忘れることはできないし
忘れたくもないから
余計に苦しくて
思い出のなかにいる
大切な人は
どんどん美化されていって
自分だけが大人になっていって。
もうね
本当に切ない
加地君を間に挟んで
奈緒子と巧君は繋がっていて
奈緒子も巧君も
加地君が大切すぎたから
思い出しては辛くなって。
読んでる間
ずーーーっと
胸が苦しい感じでした
でもこの物語は
3人のことだけじゃなくて
巧君の家族とか
奈緒子の家族とかも
書かれていて
同じように
苦しくなる場面はあったけど
ちょっとホッとできる
クスッと出来るとこもありました
だから辛いだけじゃない。
どんなに辛い状況の中にあっても
笑うことはできるし
幸せを感じることもできる。
そうやって
奈緒子と巧君は
1歩を踏み出していった感じでした。
大切だった人を
全部忘れなくていい
でも全部を覚えていることは
どうやっても無理だから
進んでいくしかない。
誰かを想う気持ちで
溢れてたから
悲しいだけじゃなくて
暖かい気持ちにもなれる
お話でした
これはおすすめ
次は
辻村深月さんの『凍りのくじら』を
読みだしてて
今んとこ面白そう