こんにちは、澤村月歩です。
私は実は小さい頃、気が弱くて友達に嫌われたくなくて、嫌だとか、やめてって言えない子でした。
意地悪されても、黙って我慢するので、また同じことを繰り返すのです。
私の母はそんな私を強くしようとして、泣いて家に帰ってくると家の中に入れませんでした。
私は、友達にも嫌なことされて、心が折れて泣いて帰っているのに、母に家に入れてもらえないのは辛かった。
母は、言い返してくるまで家に帰って来るなと、私を追い立てました。
私は泣く泣く、友達のところに戻るのですが、何を言っていいのかわかりません。(3〜4歳の頃の話です)
思いついたのが『〇〇ちゃんの、アホ!!』だったので、それだけ言って家に走って帰りました。
『言い返した!』と、言えば、母は家の中に入れてくれたのです。
泣いて帰ったら家に入れてもらえないのは、本当に嫌だったんです。友達に泣かされるより嫌でしたね。
母は言い返せと言ってたけど、どんなふうに、何を言ったらいいのか 私には全くわからなかったので、大きくなるまでどうすればいいのかわかりませんでした。
とりあえず、やられたらやり返せっていう感じ?
大人になっても、気持ちを表現するということに抵抗がありました。
レベル的に、嫌なこと言われたらアホとしか言い返せなかった頃から、それほど進歩しないまま大人になりましたね。
今は子どもたちに、自分の心の声を素直に口に出して言うって言うことをしなさいと、伝えています。
特に、自分が人に嫌なことをされたり、言われたりした時、言い返せなくてただ泣くことしかできない子に、ゆっくり伝えます。
「嫌なこと言われて心が傷ついたの?」
「悲しかったの?」
「嫌だったの?」
子どもでも、自分の心が傷ついたことはわかるのです。『心が傷ついたの?』と聞くと、コクリと頷きます。
「じゃあ、相手の子に、そんなことを言われると、心が傷ついた、嫌な気持ちだったからやめてって 言ってみる?」
「言わないと、相手の子はわからないよ。」
そう言って、自分の心の中の思いを口にさせます。
なかなか出来ない子もいます。ゆっくりでいいので、言えるようにお母さんにも言って、励まします。
大きくなると、どんどん『空気を読む』という理由で、理不尽なことを言われたりされても言い出せない子が増えます。
『空気を読む』ことより、自分自身の心を守ることの方がずっとずっと大切なのです。
自分自身を大切にすることが、1番大事なんです。
そのことを、子どもたちに伝えていけたらと思っています。