こんにちは、澤村月歩です。
子ども達にとって、ケンカや言い争いなどは日常茶飯事です。
全くケンカと無縁の子もたまにはいますが、自己主張のぶつかり合いで 毎日どこかしらで言い争っています。
自分の意見が言えるようになることは、生きて行く上で絶対必要なスキルなので、小さいうちから練習しておくのはいいことです。
ただ、途中で道が外れて ただの暴言や悪口になってしまったり、手が出たり足が出たりしてしまう子はいます。
また、口が達者で頭の回転の早い子ばかりが得することのないよう(そういう子が自分の好き勝手にふるまわないよう)気を配っています。
そんな中で、2学期に入ってから特に『名前を使って悪口を言うこと』で度々、注意してきました。
ある1年生の女の子は名前を文字って「ブタ子」と呼ばれることが嫌で3日間学校を休みました。
ある3年生の男の子は、名前をからかわれて5年生の男の子に、軟式野球のボールを投げつけて、1週間野球禁止になりました。
ある4年生の男の子は3年生の男の子に殴りかかって、太ももに痣ができました。
2学期を振り返って この他にも何度もあったので、先日みんなの前で名前ってどんなものかというお話をしました。
『名前は君たちだけのものではありません。
君たちが、お腹の中にやってきてくれてから、お母さんとお父さんは、生まれるまで何カ月もかけて、一所懸命考えてつけたものです。
思いつきでつけられた名前の子なんて、いないと思います。
君たちのことを大切に思って 時間をかけて 大事に大事に考えてつけたものが君たちの名前です。
だから、君たちは名前でからかわれるのが すごく嫌なんだよね?
理由が説明できなくても、名前をバカにされるのは 嫌だよね?
名前を大切にできないことは、名前をつけてくれた人を傷つけることです。
君たちが、人の名前の悪口を言うことは、その子の名前をつけたお父さんとお母さんを傷つけることと同じです。
その子のことも、その子を大切に思っている人も傷つけるということです。』
この話をしている時は、とても静かに話を聞いていました。
心に響いてくれていたらいいなと思います。
1年生には難しかったかも知れないけれど、3年生以上には理解できたようでした。
子ども達は 自分がお腹にいる時から どんなに大切にされてきたか、名前はどんな由来でつけられたか聞くのが大好きです。
お家でもたくさんたくさん、話してあげてくださいね。
あなたのことが大好きだよ、大切だよと、伝え続けてくださいね。
大切にされていないと、不安に思っている子は、名前でからかわれても『俺は平気。なんともない。』っていうんです。
『名前ぐらいどうってことない』って、言ってみたりします。
悲しい強がりです。
名前は自分自身であり、子ども達には誇りなんですよ。
大切な存在だよって、子ども全員に、関わる大人みんなで伝えられたらいいですね。