(15歳のうーちゃんの話)
うーちゃんを1人で留守番させて、
心配しながら帰宅すると、
うーちゃんは結構明るい顔で迎えてくれた。
キッチンの冷蔵庫や戸棚を
さりげなくチェック。
あれ、減ってない。
ん?
でもちょっと怪しい。
「吐いた?」
「ううん、変なことはしてないよ」
うーちゃんは、今、前より正直だから、
吐いてないと嘘は言えないらしい。
「うーちゃん、吐いちゃったね」
「だから、そんなに変なことはしてないって」
たぶん、
過食というほど食べてない、
目の下に内出血するほど無理矢理吐いてない、
と言いたいのだろう。
でも何食べた?
ないよね、食べて吐きたくなるようなもの…。
あ、あった!
この前パパが会社帰りに買ってきた
カップラーメン!
うちは、
カップラーメンなど
全く買わないのに、
パパにも買わないでって言ってるのに、
買ってきたのがあったんだった。
怒らないで聞こう。
「あ~、カップラーメン、
なくなってるぅ~」
うーちゃんが、
「バレた」って顔した。
「カップラーメン1個くらい
食べてもいいんだよ。
たから吐かなくてもいいのに~」
できるだけ穏やかに言った。
うーちゃんは
「しょうがないじゃん」
と言った。
確かにしてしまったことは
しょうがない。
最近のうーちゃんは、
過食じゃなくて、
食べちゃダメだと思ってるものを
食べちゃったときに
吐いてるような気がする。
それとも
わたしが気付かないだけで
大量に食べてる?
食べてない気がするけど。
まあ、どっちでもいいか。
何はともあれ、
吐いたことを隠さないでいてくれるだけでも
いいんだから、
今日のカップラーメンも
もういいにしよう。
忘れよう。