(小学5年生の話)
小学4年生の3学期に
拒食症になったうーちゃんは、
命の危険のある痩せを脱したものの、
その後は
だんだんとおかしな行動をするように
なっていきました。
以前に書いたように、
ダイエット食品を買うために
小学校を休んでスーパーをはしごしたり、
ヨーグルトの凍らせ方に異常に
こだわったり。
そんなおかしな行動の中でも、
私が一番困ったのは、
妹のゆうちゃんへの
「嫌がらせ、
つきまとい」
でした。
いつもは仲のよい姉妹でした。
でも、
うーちゃんの何かのスイッチが入ると、
突然妹のゆうちゃんは、
うーちゃんの
攻撃の対象になってしまいました。
あるとき、
ゆうちゃんが、
学校で習ったダンスを私に
見せたいと言いました。
「ママー、見ててね!」と、
ご機嫌な様子で
リビングで踊り出しました。
それに気付いたうーちゃんの目の色が
変わりました。
ゆうちゃんの1m後ろに行って立ち、
にこりともせずに、
ゆうちゃんの動きを真似し始めました。
楽しそうだから一緒に踊り始めたのであれば、
ほほえましい光景ですが、
うーちゃんはまるで睨み付けるように
ゆうちゃんの後ろ姿を凝視し、
ひたすら真似をするのです。
最初は気にも止めなかったゆうちゃんが
しばらくすると、
時々後ろを振り返り、
うーちゃんの様子を確かめるように
なりました。
すると
ゆうちゃんが振り返る度に、
振り付けでもないのに、
うーちゃんも同じように
後ろを振り返る動作をしました。
にこりともしないで
自分を真似するお姉ちゃんに
嫌気が差したゆうちゃんは、
「やーめた」
と言ってソファに飛び乗りました。
すると
うーちゃんも
すかさずソファに飛び乗りました。
「ママ、お姉ちゃんが
真似ばっかりしていやだー」
とゆうちゃんが私の元に
駆け寄りました。
すると
うーちゃんも同じ距離を
同じ早さで移動してきました。
その後も、
「やめなさい」
と言っても、
うーちゃんはゆうちゃんの動きを
ただただ黙って
しつこく真似し続けました。
とうとうゆうちゃんは、
真似されないように
床に体育座りをして
膝を抱え、
下を向いてしまいました。
それを見て、
気が済んだのか、
うーちゃんは黙ってリビングを
出ていきました。
うーちゃんの真意は
わかりません。
でも、私なりの推測は
あります。
健康で明るいゆうちゃんへの嫉妬。
嫉妬からくる嫌がらせ。
活発でよく動くゆうちゃんに対し、
ゆうちゃんがカロリーを消費するなら、
自分も同じだけ消費してやる!という、
突然わき出た
意味のわからないライバル意識。
当時ゆうちゃんは小学2年生。
幼いながらも、
お姉ちゃんの病気を必死に理解しようと、
いつもうーちゃんに優しく接する
ゆうちゃんに、
うーちゃんの態度は
何ともひどい仕打ちのように思えました。
しかし、
うーちゃんの行動は、
さらにひどくなっていきました。