(5年生の話)
うーちゃんの拒食症のことを
学校の担任の先生に
伝えることにしました。
うーちゃんの担任の先生は
30代前半の女性で、
はきはきした方でした。
まずは電話でアポを取り、
学校へ出向きました。
そして、
拒食症であること、
理解が難しい病気のため
極力秘密にしてほしいこと、
今後登校しても給食の食べ方については
本人の希望通りにしてほしいこと、
免疫力が下がっていて病気にかかりやすいこと、
今後病状によっては入院もありえること、
などを説明しました。
先生はとても真剣に聞いてくれました。
「できる限りの対応を考えます。
ただ、担任の私だけでは対応が難しいので、
校長に相談してもいいですか?」
私はもちろん承諾し、
よろしくお願いしますと、
頭をさげました。
涙ながらに話して憔悴していたのでしょう、
先生は最後にそんな私に
「お母さんも無理しないでくださいね」
と気遣ってくれました。
しかし、
同じ日の夕方、
担任の先生から電話が入りました。
「今日伺った件、
校長とも相談しました。
やはり登校して万一調子を崩したり
ケガをしてもいけないので、
うーちゃんはやはり入院したほうが
いいのではないかという話になりまして…」
私は思わず声を荒らげてしまいました。
「うーちゃんは入院したら
すぐには退院できないんです!
うーちゃんは、頑張ろうとしているんです!
うーちゃんを学校に行かせてください!
うーちゃんから学校を奪わないでください!」
私の剣幕に、先生は驚いたようでした。
そして、
「そうですね。
わかりました。
校長ともう一度話してみます。」
と言いました。
そのあと、
担任の先生とは
何度も話をして、
うーちゃんは
病気のことを配慮してもらいながら
学校に通うことになりました。
担任の先生は
うーちゃんの病気を理解しようと
とても頑張ってくれました。
主治医のS先生とも連絡を取って、
学校での接し方などを考えてくれました。
度々私にも連絡をくれて、
うーちゃんの学校の様子を教えてくれましたし、
家での様子も気にかけてくれました。
私はあの時、
担任の先生に思わず強く言ってしまったことを、
今でも申し訳なく思っています。
病気が判明したばかりで、
病院にかかっているといっても不安だらけで、
とても心細いときでした。
そんなときに、
学校がうーちゃんを受け入れないと感じて
突き放されたように思ってしまったのです。
私達親子が周りから見放されたような気持ちになってしまったのです。
今思えば、
担任の先生の言うように
すぐに入院するのもよかったかもしれません。
それに、
先生方からすれば、
体の弱った子を登校させられても
責任取れないという気持ちもあったと思います。
でも、
あのときの私には、
そんな風に考える余裕がありませんでした。
とにかく、
拒食症のうーちゃんと私が
繋がれる場所をひとつでも失いたくない、
その一心でした。
担任の先生には
本当に感謝しています。