2016年3月9日。サンタマリアという地元のキューバ人が行く海に行って


バラデロの海が綺麗すぎたせいで、全然魅力的に見えず、つまんなすぎて一時間ちょいでセントラルに戻ってきて、やっぱり最後はハバナ旧市街を目に焼き付けたい!って思った。


この日はもう最終日の一日前・・・


といっても、次の日の昼過ぎには空港に向かうので、実質24時間ほどしか残っていなかった。


もう最後なんだなぁ、とか思いながら見慣れすぎた風景を一人歩きながら見ていた。



ハバナ全体、家もその他の建物も、黒い煙を撒き散らしながら走るクラシックカーもキューバ人も


見飽きたくらい見たのに







見飽きたカピトリオもなんだかとても素敵に見えるし






太陽の下サルサを踊ってる日常すぎる風景がやたらと愛おしいなぁと感じたりしてそれで




あれ。ちょっと。


なんか頭おかしくなった?


どうした、マリ?


あ、分かった。寂しいんや、今私寂しいんや。




って、自問自答してやっと気付いた。


寂しい。寂しかった、その時すごく。












カピトリオとか、ホテルイングラテーラの近くの広場。


ここで毎日djもどきな人がいて、サルサを流していて、老若男女サルサを踊っている。みんなとても上手に踊る。


私はほぼ毎日ここに行き、サルサを見ていた。


ちなみに写真はあんまり近くで撮っては危険。あんまり近くにいると、「ヘーイ!君も一緒に踊ろうよ!」ってノリッノリで誘われてしまうハメになる。


私の性格はラテンとは正反対すぎる暗くて気難しい女の為、誘われた瞬間逃げるぴょん(・x・)←先程一回この記事が全部消えて書き直しているためテンションがおかしい






キューバ人は、「はい、踊って!」と言われるとみんなサルサが踊れる。そこら辺を歩いているオッサンでも、年端もいかない子供でも、キレーなお姉さんでも。


赤ちゃんがよちよち歩きはじめるような頃から、よちよち歩きのノリでサルサも踊り始めるそうな。環境なのですね。そらみんなうまいわ。


腰つきやお尻がもう違うもん、みんな。




毎日数分は必ずここにいた私だが、最終日前日はここで泣いた。


ほとんどの人がサルサを踊れる国。太陽と音楽がこんなに似合う国。改めて素敵だと感じたし、ここに来ようとして本当に来れたこと、本当だったら一生見ることがない光景を見ているんだとしみじみ思ったら、泣いてしまった。


本当だったら一生見ることがない景色を見てるなんてそんなの、海外旅行した人みんなそうなんだけど。


ここ数年ずっと深刻なアラサー鬱で、深刻すぎて人にも言えないくらい悩んでて。


それからのキューバ旅行だったんで、そのとき見た風景が、自分にとって特別に感慨深いものがあったのです。


他にもたくさんいい光景は見たけど、なんかいきなりこみ上げてきて。キューバの、そして沈没して暮らしたハバナの日常の何気ない風景だからこそ、こみ上げたのかもしれない。黒い帽子を被り黒いサングラスの奥で涙を流す日本人女。さぞかし怪しかったことでしょう。


寂しかった。キューバを離れるのが寂しかった。あとは、色々な気持ちが混ざってた。


けど、寂しい以外に何を思って泣いたのかそれはまだ分からない。分かるときが来るまで、分からなくていいよね。


「まりちゃん、最後に涙が出る旅はね、いい旅が出来た証だよ」って


私が昔ある場所に旅行に行って、泣いてから帰国したとき、うんと年上の友達にそう言われたことがある。


本当にその通りだと思う。


今回は、アメリカと国交回復して変わる前のキューバを見たいという気持ちで、キューバに来た。


見たいと思っていた通りの景色、見たいと思っていたものを、希望通りたくさん見れた。


また、これからの人生でいつかキューバに戻ってきたら、私はどう変わっていて、キューバもどう変わっているのだろう。


変わらない場所、変わらない風景、変わらない自分と


跡形もなく変わってしまってしまった風景や場所と、変わった自分を照らし合わせるんだろうか。






そして翌日、昼下がり。



手配したタクシーがアニータの家の前に到着して、私はバックパックを持ってベッドの部屋を出た。


リビングにいた、アニータとホルヘの所へ行き、10日間持っていた鍵を返した。


渡すその瞬間まで、めちゃめちゃ普通だったのに


二人に鍵を手渡すとき、「グラシアス」と言う途中にいきなり号泣してしまった。


まさかここで予兆もなしに泣いてしまうとは自分自身一番ビックリした。


アニータとホルヘが二人でギューーッと抱き締めてくれて、アニータが慰めるみたいにほっぺにキスをしてくれた。


ホルヘが、「いつでも帰っておいで。もうここは君の家なんだから。いつでも待ってるから。」って言ってくれた。


また、いつか戻れたらな。


ホルヘがそんなこと言ってくれるもんだから、私も熱くなって、「必ず戻ってくるよ!!」って突発的に言ったけどさ・・


なかなかキューバなんてすぐには戻って来れないよw!


でもいつか、戻ってきたいな。本当に。


戻ってこれたなら




その時、私は。


その時、キューバは。





今回のことを思い出して、未来の私はどう思うのか、とても楽しみではある。












キューバ10日間、本当にあっという間でした。


楽しかった。と、月並みな感想しか言えませんが本当に楽しかったです。


次にあとがきを書いて終わりにしたいと思います。