今日は3月11日
東日本大震災から9年経ちました。

あの日、流された伯母の家は山に近いところにあり、すぐ下に小学校がありました。
小学校の校庭は災害時は避難所になっていたそうですが、後で聞いたらなんと海抜0メートルの場所だったそうです。
山の近くだったから高いところだと無意識にみんな思っていたのかもしれません。

風邪で学校を休んでいた孫娘が遠くの波を見て、ここにいたら大変だと思い咄嗟に伯母を引っ張って山に登って助かったと聞きました。
気丈に仮設で生活していた伯母でしたが2年前になくなりました。「経験した者でないと分からない」と何度も話していたのを覚えています。

ひとつの出来事で
今までの生活が一瞬で姿を変えるとき
自分ならどうするのか
何が出来るのか

当時小学生だったもう一人の孫は災害時に何も出来なかった事を悔やみ、現在は笑顔で救急救命士の道を歩み始めています。

笑顔で未来を歩み始めている彼らを見ると
ものすごい力強さを感じます。

未来の行く先はきっと、
彼らにヒントがあるのではないかと思うのです。

                             陸前高田市 アバッセたかた