そんな彼女のピアノで
あのコウジが歌う。

そう考えただけでも
オレは鳥肌がたった。

これはきっと‥イヤ絶対
ものすごい最強コンビに
なるに違いない

イヤ。絶対なる。
なるに決まってる。

この子しかいない!
オレ達のバンドで
ピアノを弾くメンバーは
もう絶対に

この世界中のどこを探しても
きっともう2度と出逢えない
はずだ。
こんなにすごいピアノを
弾ける人間には

だから彼女を絶対オレ達の
バンドメンバーにすると
いうことしか、そのときの
オレの頭の中にはなかった
のだ。

そうオレは忘れていた
どんなにピアノが上手くても
彼女は絶対、オレ達のバンド
のメンバーにはなれないのだ
いうとても重要な条件の
ことを
もうすっかりと

マコトさんに言われるまで

すごいね。彼女のピアノ
思わず聞き惚れちゃうよな

えぇ。ホントにものすごいです
オレもずっともう聞き惚れちゃって
ますよ。それで実はオレあの彼女を‥

でもホントに残念だよね。あんな
に上手いのに、キミタチのメンバーに
は絶対なれないんだもんな。彼女はさ

えっ?なんでですか?

なんでって?だって彼女は女の子だ
よ。女の子じゃダメなんだろ。男じゃ
なきゃさ

あっ!

(そうだった。女はダメなん
だった。なんでオレ忘れてた
んだろ?こんな重要なこと

それはそうとなんでコウクンは
いつまでたっても歌を唄わないんだろ
うな

そうなぜか、コウジは
歌を唄わなかったのだ。

ホントだ。どうしたんだろう?
コウジのヤツ

まさか歌詞を忘れたなんてこと
ないよな?

たぶんそれはないと思いますけど
コウジは今まで、1度も忘れたことは
ないし‥あれ?ピアノが止まった。
終わったのかな?

えっ?でもまだコウクンが唄って
ないのにかい?

急にピアノの音がやんだ


リボンにゃんで、おうにゃ。
うにゃわにゃいの?
おににゃリボン

〆あっ!ワリィすっかり忘れ
てた〆

リボンわすれにゃっらの?リボン

(忘れんなよ)

どうしたんだろ?コウクン

〆あー。チビのピアノが
あんまりうめぇからよ。
つい、聞きほれちまって

リボンうにゃあききほま?リボン

そうどうやらコウジも
歌を唄うのも忘れて、
彼女のピアノに、聞き惚れ
いたらしい。

◎なんだコウクンもただ
聞き惚れてただけか‥あれ
ハヤトクンどうしたの?
そんな怖い顔してさ

★マコトさん。オレ決めま
した★

◎き決めたって何を?◎

★オレ、あいつに言います★

◎だから何を?◎

★たぶん‥イヤ絶対あいつは
反対すると思いますけど、
それでも、オレあいつに
言おうって決めたんです

◎そう。なんかよくわかん
ないけど、がんばってね◎

★はいがんばります★

オレは、たとえダメ元でも
彼女をオレ達のバンドの
メンバーにしたいとはっきり
あいつに言おうと思ったのだ

だからもう決死の覚悟で、

ショウヤ‥実はあのそのな
おまえに大事な話があるん
けどな‥今、いいかな?
そのさ、あの実は話というの
は‥あのれれ例のメメンバー
のことなんだけどさ‥あれ?
ショウヤ‥

オレが、こう言ったのに
なのにあいつは全然オレの
話など聞いてなくて

それどころかなんとあいつは‥


カクテルグラスドウ?王子‥カクテルグラス

☆気にいりました。とても
だから姫あなたの、妹さんを
ぜひ、オレに下さい☆

(えっ?えー!ここれって
まさか⁉